第28回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 より

「割烹美輪」の創作料理の数々

そして
飲み干した銘酒・希少酒


「水茄子と漬け物和風サラダ」。泉州の水茄子を生のまま、会津のみそ漬けをドレッシングに見立てたサラダ。

(2007年10月24日水曜日開催)


「割烹美輪」(TEL:03-3364-1308)への

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さて、10月のテーマは「酒販店の心意気に酔う」。
宮城県本吉町の酒販店「大越商店」が、わが町に酒蔵がないことを憂い、酒米造りから地元産にこだわり、地酒をを造り上げてしまった、その名は「鼎心(かなえ)」。
製造は「男山本店(本吉町の隣気仙沼)」に依頼したものの、企画から貯蔵管理・販売まで小さなお店がすべてやっているというのは珍しい。その心意気を飲んでみました。(右から)

●「鼎心 活性にごり 純米吟醸無ろ過生原酒」
●「鼎心 槽口 純米吟醸無ろ過生原酒」    原料米:蔵の華 精米歩合50%
  地元の人に飲まれ、愛され、親しまれる。そして農業が見直され、 酒米造りと酒造りが盛んとなって、地域が繁栄したら、、、
  そんな夢を追って1993年から始まったこの挑戦は、酒蔵がない本吉町で「本当の地酒」を造りたい一心で今まで続いている。
  銘柄の由来は、本吉地方に「鼎が浦」という地名があって親しんでいたこと、“夢が叶う”という意味を込め、さらに、農家・酒蔵・
  支援者の三者に支えられて最高の酒を心から目指すとの想いから「鼎心」となった。漁業者から大型の冷蔵庫を借り、瓶詰めから
  保管配送は大越氏本人が細心の注意を払って管理している。


他の4本は、平泉〜一ノ関〜気仙沼〜南三陸〜仙台を周遊する観光ルート「黄金酒街道」沿いに立地する蔵から大越商店の大越巌さんに酒選いただいたもの。 「黄金酒街道」とは、本吉町はじめ各地に平泉の黄金文化を支えた金山があり、また街道沿いには、国登録有形文化財の建物を持つ蔵が4軒あることから、企画されている観光ルート。
●「関山 純米吟醸」(両磐酒造・岩手県一関市) 「美山錦」 精米歩合 50%
●「両國 祥福 純米吟醸」(角星・宮城県気仙沼市)  「蔵の華」 精米歩合 50%
●「玉の春 蔵の夢 純米吟醸」(岩手銘醸・〃旧千厩町)  「吟ぎんが」 精米歩合 50%
●「伏見男山 蒼天伝 純米吟醸」(男山本店・〃気仙沼市)  「蔵の華」 精米歩合 50%        

大越商店 :宮城県本吉町大谷303 Tel:0226(44)2211

「湯葉だんご」。いろんな具材を生湯葉で巻いて、あんかけをかけ回した逸品。繊細な味を楽しめました

「のどぐろ素揚げ」。主に山陰地方で食される高級魚アカムツを贅沢にも一人1尾ずつ素揚げに。脂がのった白身は日本酒を引き立て、頭もパリパリとせんべいのように頂けました。咽の奥が黒いところから、通 称「のどぐろ」

「壬生菜のクルミ和え」 。じゃこやごまもたっぷり入った、おばんさい。

「マグロの角煮と黒豆」。やわらかい黒豆の甘みが、マグロの身の旨さを引き出す

「生麩と秋の野菜」。これも美輪のお得意の味。月に一度、食べたくなるひと皿。

10月の締めは「秋刀魚ごはん」。“鮎めし”の要領で、少し焙った秋刀魚を丸ごと米と炊いて、混ぜ込んだ、秋の味。別 腹で、入ってしまいますな。

今月のプロローグは、手の込んだオードブル。鴨、スモークサーモン、出汁巻き卵、名のあるプチトマト、栗、そして真ん中は、チーズを干し柿で巻いて芥子の実をまぶしたもの(の輪切り)。