第232回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2016年12月21日開催

飲み干した「白扇・花美蔵」、そして「じょう本店」の料理


今月は、
岐阜は川辺町の酩醸「花美蔵」をお招きし、甘〜い夜を過ごしました。

沛王『お〜い酒をくれ』
蔵元加藤『1文足りんから酒は売れん』
地元の氏神・太部古天神社の祭礼の始まりを告げる「酒買いの儀式」。古来お祭りと言えば、清酒。
“沛王”の面をかぶった氏子扮する屈強な男が、いまも白扇酒造にお酒を求めるところから、お祭りは始まります。
地に足がついた地酒造りをしている「白扇酒造」は
本みりん「福来純」を造ることでも知られています。清酒の以前の銘は「黒松白扇」。
味わいは、みりんを造っていることもあり、全般に甘口です。また水が超軟水のため、まったりやさしい味。

緑豊かな山々と清らかな飛騨川に囲まれ、水に恵まれた土地で、美濃でしかできない酒とみりんをたっぷり味わいました。
当然、本みりんも利きました!(「もち米」「米麹」そして「米焼酎」の3つの原料のみで造られる)

当日は、四代目蔵元加藤さまにお越しいただきました。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「花美蔵」 ゲスト:白扇酒造 四代目蔵元 加藤孝明さま

【出品酒】(写真左から)


1)純米大吟醸酒
2)料理酒 純米 もち米四段仕込み
3)にごり どろりん 純米
4)縁起樽酒 純米木桶仕込み
5)新酒 樽酒 純米木桶仕込み
6)新酒一号 純米吟醸生
7)蔵出し 本醸造 無濾過 酒米「飛騨誉」
8)花 純米吟醸

※7)蔵出し本醸造無濾過が◎でした





 今月の会場は 「じょう本店」(恵比寿) 
  


愛知県から岐阜にかけてはみりんの産地。「柳陰」とは、みりんと同じ製法の米焼酎ベースのお酒。夏の暑い頃、甘くてきりっとしたこの柳陰で暑気払いをした。中部以西の風流な呼び名で、江戸では「本直し」といった。本みりんは、もち米と麹、焼酎のみから作られる。甘さは麹の成せる技。昔は女性の嗜みとして、よく飲まれていた、今で言えばリキュールか。写真一番右は「お屠蘇」。東京ではあまり見ないが、都文化が残る地方ではお正月に欠かせない。


突出しの1品「クラッカーにいぶりガッコとチーズのせ』

泉州産玉ねぎ
居酒屋料理が続き、左から「玉子豆腐』「ふく皮」「塩辛」


「お刺身盛り合わせ」

「サメ軟骨梅和え」


「お新香」


「すき鍋」  
玉子とじそば
焼き物「鯛兜」。


最後食事の写真は、失念。

(2016年12月21日水曜日開催)

美智子さん
お話上手で物知りな、加藤さん。日本酒の歴史、製法、文化。お酒にまつわる日本の話世界の話、、講演としてお酒が入らない機会にじっくり伺いたいくらいの、面白さでした。




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