第82回《1998年1月より通算176回》 日本酒と料理を楽しむ会
2012年4月25日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、 「オールザットジャズ」の料理




今月は、
分福茶釜で有名な茂林寺がある、群馬県館林の「分福酒造」を特集しました。

創業は江戸時代後期、文政8(1825)年というから、そろそろ200年が視野に入ってきた歴史のある酒蔵ですが、
繊維メーカーの営業マンを経て蔵に戻った毛塚征幸社長は、愕然としたそうです。この酒では、家業は潰れる、と。

そこで「自分が飲みたい酒」を求めるうちに、杜氏制を廃し自ら酒造りを始めてしまいました。

ビジネスガイド社主催の第6回日本全国美酒鑑評会(2010.9)において、
「純米吟醸原酒五年熟成」が「個性派部門」で断トツの一位! 「大賞」を獲得したというので大いに期待しましたが、

偽りなし! 日本酒なのに仄かなカカオフレーバーが奥から上がってきて、上品な甘さとうま味が絶品でした。
カカオフレーバーは狙って醸せるものではないと聞いていましたが、分福ではノウハウを開発したようです。
今後のトレンドになる! と断言しておきましょう!!

毛塚社長にも館林から日帰りでわざわざお出でいただき、
同じ群馬県人としてお互いを良く知る、オールザットジャズの生方義浩店主とのコラボレーションを堪能しました!


<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「分福」   蔵元:毛塚征幸社長   企画酒選人:椿阪信弥
   分福酒造株式会社

出品酒(左から


 ●「大吟醸 袋吊り搾り生原酒」〔新酒23BY 山田錦40% +3 1.4〕

 ●「大吟醸原酒 氷温十年貯蔵」〔山田錦40% +3 1.4〕
   上の袋吊りの10年前の大吟醸を寝かせたもの
 ●「純米吟醸 生原酒 氷温一年貯蔵」〔玉栄・日本晴50% +5 1.5〕

 ★「純米吟醸 生原酒 氷温五年貯蔵」〔玉栄・日本晴50% +5 1.5〕
   1年貯蔵では出てこないカカオフレーバーが3〜4年目から出てくるそうな
 ●「純米吟醸 生酒」〔新酒23BY 有機山田錦50% +3 1.4〕


 ●「純米 生原酒」〔新酒23BY 60% +4 1.5〕


 ●「本醸造 生酒」〔新酒23BY 60% +4 1.3〕


 ●「特別純米」〔新酒23BY 60% +4 1.5〕


 今月の会場は 「オールザットジャズ
  

豪快な「野趣 焼き筍とそら豆」。春らしい旬の逸品でした。

前菜「昆布揚げ」。

ジャズ定番「珍味三種盛り」。蛍烏賊、わさび漬け、竹輪。
ボリューム一杯の「生ハムとソーセージ4種盛り」。
刺身「鰹のたたき」。

刺身「蛸ブツ」。

ジャズの一押し「なんでも燻製」。特に、鯖浜焼きが絶品でした。牡蠣もよかった。みんな美味しかった。
焼き物「太刀魚の一本干し」。ジャズさんの名物料理。

食事「鴨うどん」。鴨肉の出汁と脂がよく出ていました。
(2012年4月25日水曜日開催)

写真左の左の法被姿が、分福社長毛塚さんです。とても楽しく、お酒も好きな方でした。蔵に遊びにいきましょう。右は、我ら幹事椿阪さん。毎回、いい酒を選んでくれます。

たまには美形も登場させねばと、
ジャズのおJAL丸こと、奥さまです、働き者!


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