第80回《1998年1月より通算174回》 日本酒と料理を楽しむ会
2012年2月22日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、 「酒徒庵」の料理




今月は、
脱サラして酒販店を開店させてしまった傑物・児玉氏の酒選で楽しみました。

日本酒通の間では、知る人ぞ知る風雲児。その噂もあってか、
出席人数なんと、31名!! この会始まって以来の酒飲みが集りました。

児玉氏は、日本酒に対する強い思いがあり、酒の会を主宰するとともに、
酒造蔵で造りを手伝うなど研鑽を重ねるなかで、
酒造りに真剣に取り組んでいる多くの蔵元と深い絆を結び、
ついに一昨年の春、脱サラして酒販店を開店させてしまった男です。
問屋まかせでなく、店主が自信をもって薦められるものだけを直接扱っています。
店内の大きな冷蔵庫には、小さな蔵が大事に大事に育んできた逸品が
ぎっしりと並んでいます。
今月はそんな逸品の中から、いま、一番のお薦めを選んでいただきました。

この会では珍しく、“本醸造”も結構入っています。吟醸ばかりが、旨い酒ではない!

<酒選テーマ>
「今一番美味しいお酒を集めた!」  酒選人:児玉武也氏 企画:椿阪信弥
   大塚「地酒屋 こだま

出品酒(左から



 ●「仙介 特別純米 無濾過 無濾過しぼりたて」
  (神戸市東灘区・泉酒造株式会社) ※灘の蔵なのにわずか200石。いい仕事しています。
 ●「篠峯 純米超辛口 無濾過 生原酒 23BY」
  (奈良県御所市・千代酒造株式会社) ※+10度とは思えないまろやかさ。
 ●「山の壽 純米吟醸 生原酒 雄町 23BY」
  (福岡県久留米市・山の壽酒造株式会社)
 ●「初雪盃 純米吟醸 生原酒 松山三井22BY」
  (愛媛県砥部町・協和酒造株式会社)
 ●「北安大國 普通酒しぼりたて 生原酒 23BY」
  (長野県大町市・北安醸造株式会社) ※普通酒だけど、十分旨い!
 ●「豊国 本醸造 生原酒 22BY」
  (福島県会津坂下町・豊国酒造合資会社)
 ●「嘉根満 純米 無濾過 生原酒 22BY」
  (長野県塩尻市・笑亀酒造株式会社)
 ●「分福 純米吟醸生原酒 氷温三年貯蔵」
  (群馬県館林市・分福酒造)
 ●「会津錦 本醸造 生原酒 こでらんに22BY」
  (福島県高郷村・合資会社会津錦) ※本醸造、吟醸に負けてません!
 ●「弥右衛門 特別純米 山廃仕込 22BY」
  (福島県喜多方市・合資会社大和川酒造店)
 ●「黒松仙醸 こんな夜に 鹿 生原酒 20BY(こだま限定)」
  (長野県伊奈市・株式会社仙醸) ※3年熟成、旨かった!





 今月の会場は 児玉氏も修行した「酒徒庵
  

酒徒庵の冬と言えば「牡蠣」です。何も言うことなし。

酢の物「小肌若布酢」。

刺身「鰹たたき」。にんにくスライスたっぷりでした。
丸々の「肉じゃが」、そぼろ風でした。
「烏賊ニラ炒め」。

写真ではわかりませんが、餡の下に「サバ唐揚げ」が隠れております。

温物「牡蠣汁」、お味噌味で、ごま油の風味が効いてます。
「鶏みりん焼き」


(2012年2月22日水曜日開催)

さすがの児玉さんでした、普通酒や本醸造で、我が会の面々をうならせました。自分の舌と足で、目利きした酒であることが十分伝わります。写真のお酒は、当日のサプライズで、飲んだ「義援酒」。売れば1万円以上の値がつく大吟醸を、山の壽酒造さんと児玉の協賛で飲み干しました。1万円は、東北に送られます。

なお、
お酒を売るだけでは飽き足らなくなった児玉氏は、今年の1月から、月2回(原則として第1、第3土曜日)だけ開く日本酒専門呑み処「ちょこだま」を近所にオープンさせてしまいました。
今回気に入った方は、ぜひ、ちょこちょこと、通ってみてください。


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