第77回《1998年1月より通算171回》 日本酒と料理を楽しむ会
2011年11月24日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と 「きの字」の料理




今月は、
玄人肌の椿阪酒選人の登場です。
今回も凝った企画で、2つの蔵を飲み比べました。
ひとつは、信州高遠城の御膝下で幕末から酒を醸す仙醸の「こんな夜に…」シリーズ。
いま一つは、木曽山脈(中央アルプス)を挟んだ木曽路の薮原宿で、360年にわたって

酒を造り続けてきた湯川酒造店の「十五代九郎右衛門」。

なんと、湯川酒造店の十六代目を長女の尚子さんが継ぎ、そこへ
こんな夜にシリーズを営業企画から杜氏までやりのけた仙醸の丸山さんが
婿に入ることが決まったそうです。
そんな意味でも、楽しいのみ比べでした。

そして、2つの蔵の造り手を良く知る、「きの字」木暮宏行氏の
逸品日本料理の競演がこれまた見事でした。



<酒選テーマ>
伊那谷の「黒松仙醸 こんな夜に…」 VS 木曾谷の「十五代九郎右衛門」
   酒選:椿阪 信弥
   仙醸:伊那市高遠町上山田 0265-94-2250 
   湯川酒造:木曽郡木祖村薮原 0264-36-2030 

出品酒(左から


 仙醸(長野県伊那市高遠町)
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」雷鳥 純米 秋あがり (通称「松茸ラベル」)22BY
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」山椒魚 純米吟醸 火入れ 22BY
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」山女 純米吟醸 生酒 長野D酵母 22BY
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」山女 純米吟醸「秋刀魚ラベル」22BY
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」鹿「禮葉(らいは)」純米 火入れ 20BY
 ●「黒松仙醸 こんな夜に…」鹿「禮葉」純米 生 20BY

 湯川酒造店(長野県木曽郡木祖村)
 ●「十五代九郎右衛門」特別純米 長野酵母 活性にごり 21BY
 ●「十五代九郎右衛門」純米吟醸 9号酵母 火入れ原酒 22BY
 ●「十五代九郎右衛門」特別純米 9号酵母 無濾過生原酒 22BY
 ●「十五代九郎右衛門」山廃純米原酒 17BY

 今月の料理は 「きの字」小暮宏行氏
  

きの字特製ポテサラ2種。右「カリフラワーとベーコン」と、左「牛蒡とひき肉」。

「なめこ煮おろし」。

「セロリのきんぴら」。シャキシャキ感がいいですね。
一見、普通の鰹のたたき。しかし戻りガツオにはしっかりと燻味が当てられ、そこへちょいとたらすグレープフルーツがマッチ。並の一皿ではありませんでした。
「茄子の茗荷味噌炒め」。これも旨かったあ!

「蓮根チーズ焼」。必ずひと手間、余分にかかっています。脱帽!

「炙り秋刀魚と鰤 お刺身」。ただし、かかっているソースが絶品!! サンマの肝と酒盗を合わせた香ばしい味。間違いなく、今月の逸品でした。

「秋鮭の変わり南蛮漬け」

締めの食事。「焼きおにぎりと、白い出汁 茶漬け」!!!
(2011年11月24日水曜日開催)

さすがに「きの字」。めちゃくちゃおいしかったし、ちゃんと酒に合わせてくれました!! またよろしくお願いします。

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