第76回《1998年1月より通算170回》 日本酒と料理を楽しむ会
2011年10月26日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と 「千人同心」の料理




今月は、
四国は高知県の“どぶろく”を中心に飲みました。

土佐三原村は全国で数カ所しかない、どぶろく特区です。どぶろくは作ろうと思えば誰も作れる、原始的なお酒ですが、法律で製造を禁止されています。ただし地域振興を目的に、特区だけはそれが許されます。この村では、7軒の農家が免許されています。

その7種類を全部飲み倒そうというのが、企画の1つです。どぶろくは酵母が生きているので、時間とともに味がどんどん変わります。今まで個人的には“ベスト”な状態のどぶろくにあったことがなかったのですが、今回はうまかった!
さすがに、この日に合わせて高地から取り寄せただけはありました!!
もうひとつの企画は、酒選人の阿部さんが四国お遍路で最も印象深かった「武田酒造」を特集しました。
108カ所の札所を回りつつ、実は阿部さん、
夜はほとんど地酒を探しながら、蔵や居酒屋に入り浸っていたそうです。よくもまあ、二日酔いで1500キロを歩き通したものだと、その体力には感心させられますが、、。その中で見つけた、愛媛の酒蔵、たっぷり浴びました。


<酒選テーマ>
「お遍路さんを惑わす酒」どぶろくと武田酒造
   酒選:阿部保幸
   どぶろく:農家食堂風車 0880-46-3666 など
   武田酒造:西条市三芳1507 0898-66-5002

出品酒(上段左から


 ●純米大吟醸熟成酒 おもてなし
    全国新酒鑑評会用に仕込んだお酒を3年程度冷蔵庫で寝かしたお酒です。
    ただ、凝った瓶やラベル、桐の箱などなく正味の値段です。酒好きの人が最も好むところです。
    洒落た包装紙でなく地元愛媛新聞でくるんでいます。

 ●日本心 純米大吟醸 (日本酒度+1.0 酸度1.5)
    日本心を代表するお酒で、料飲店さんはじめ進物、晩酌にと広く使われております。
    兵庫県産山田錦を40%まで磨き、杜氏歴50年を超える上田杜氏の技で醸し出した逸品です。

 ●日本心 純米吟醸 (日本酒度+3.0 酸度1.5)
    純米大吟醸に準ずるお酒。愛媛県独自の酒造適合米・松山三井を使い、
    お米の旨みを充分味わえます。

 ●小槽袋しぼり ひめいちえ 定番 (日本酒度−4.0 酸度2.0)
    搾り方にこだわり昔ながらの酒袋にもろみを入れ、小槽でゆっくり、やさしく搾りました。
    袋搾りのやさしい口当たりと甘みと酸のバランスをお楽しみください。

 ●生詰瓶囲 黒 純米吟醸 (日本酒度−3.0 酸度2.0)
    しぼりたての純米吟醸を生のまま瓶詰めし、熟成の頃合いをみて瓶火入れし、
    瓶で貯蔵したお酒です。甘口でありますが、程よい酸が後を締めます。

 ●小槽袋しぼり ひめいちえ ひやおろし (日本酒度−3.0 酸度2.0)
    ひめいちえ 定番のもろみで、生詰めの後瓶火入れを行い、室温20度の蔵でゆっくり
    寝かせました。これまでにない熟成の味をお楽しみください。

 ●にごり原酒 助六 (日本酒度−8.0 酸度1.8)
    糖類無添加のにごり原酒です。お米本来の甘さですので、甘口ですが
    後を引かないすっきりとした後味です。

 ◯元代《農家食堂青空屋》主人斉藤元紀製造
 ◯桂 《農家食堂森本まる》主人森本文・桂製造
 ◯椿姫の伝説《農家レストラン今ちゃん》主人今西美穂製造
 ◯川平郷《農家食堂つの》主人津野寿美子製造
 ◯源流 《農家食堂NOKO》主人宮川園子製造
 ◯こぼれ雪《農家喫茶くろうさぎ》主人東慶祐製造
 ◯富き《農家食堂風車》主人池本公二製造


 今月の会場は 「千人同心」
  

奥から時計回りに「うるめ目刺」「穴子卵巻き」「鶏ガーリック焼」「水ダコ燻製食べるラー油トッピング」「さつま揚げ」。

「イカ明太子」「酒盗」。

「鯖の握り」。お寿司も出ました。
すみません、こっちはほとんど覚えていません。色々楽しめました
「里芋団子」、乗っているのは茄子だったかな?


「お刺身」。鮪に鱸に、平目って感じかな?

食事「蕎麦」

締めのデザートに「アイスクリーム」まで!!!
(2011年10月26日水曜日開催)

「日本心」はやまとこごろと読みますが、生詰瓶囲い黒が旨かった! まだまだ全国、いい蔵ありそうだ!!

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