第234回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2017年2月22日開催

飲み干した「朝日酒造」、そして「すいどうばし越州」の料理


今月は、
あの“千寿・万寿”の『朝日酒造』に“おじゃま”し、  でもしかし久保田を飲むのではなく、
「朝日山」「越州」「かぎろい」にフォーカスを当てました!

「久保田」はもちろんご存知でも、「朝日山」をずらりとラインナップ飲んだことのある方は、案外少ないのでは?
1830年創業のこの蔵の、最も地元に根ざした銘柄。
これが旨くなくて、どうして久保田が生まれようか。
今や、新潟長岡の田園地帯に俊立する工場群は、地酒蔵というよりも中堅酒造メーカーですが、
環境づくりや米づくりなど地場への貢献は、現代ならではの“地域のお大尽”の理想像というに相応しいでしょう。

「久保田」が1985年に生まれたあと、86年に「越乃かぎろい」、2000年には「越州」が登場しています。
今回は「久保田生原酒」を味わいの座標軸原点に置きながら、
「朝日山」ほかを利いてみました!

なお、会場の「越州」はもちろん、朝日酒造関連事業の飲食店です。長岡お膝元の『酒楽の里』のほか、
東京でも5店舗ほど運営されています。
当日は、朝日商事の“味の番人”柏木部長にご案内いただきました。


<酒選テーマ>
蔵元を囲む「朝日山」 ゲスト:柏木邦彦氏 平澤新太郎氏

【出品酒】(写真左から)


1)ノムネ
2)久保田生原酒
3)一番朝日山千寿盃
4)越のかぎろひ千寿盃
5)朝日山生酒
6)越州濁り雪景色
7)弐乃越州
8)勝保
9)朝日山純米酒
10)朝日山正月限定「元旦しぼり」1年熟成
11)朝日山正月限定「元旦しぼり」2年熟成



さすがに、朝日酒造。サプライズお楽しみで出していただいた
右端の「元旦しぼり」は朝日山の1年熟成、2年熟成なのですが
熟成と言うよりただ単に、“放置”されていたもの。しかし、旨かったです、
常温でも燗でも、新潟の酒とは思えない濃醇な美味しさでした。



 
 今月の会場は 新潟のお酒と料理「すいどうばし越州」 
  


前菜の「そばみそ」そして中のお皿が「鮭とば」「酒粕団子」「えごねり(おきゅうと)」「酒粕クリームチーズ」。


右の鉢は「氷頭なます」。2月と言うのに、桜の花の小枝を添えて、季節感が素晴らしい!

泉州産玉ねぎ
先付けの「菜の花粕浸し」。さすが酒蔵の飲食店、粕に拘ります。


造里「五種盛り」。


中皿「栃尾油揚ねぎみそ挟み」


焼き物「春鰯越後漬焼き」


オードブル、左から「骨せんべい」「そばチップ」「天婦羅蕗の薹と舞茸」  
玉子とじそば
「豚バラ粕漬焼き」「酒粕ウインナー」。


最後食事とデザート「ぶっかけそば」と「笹カスタード」

(2017年2月22日水曜日開催)


飲食店を統括されている柏木さん(左)と、本社酒造部門の平澤さん。元旦しぼり熟成酒は、平澤さんが探して来てくれました! ごちそうさまです! 「越州」は、さすがにいつものように他の蔵の酒を持ち込むことはできませんが、いつも使いたい!と思わせてくれる、いいお店でした。




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第231回161122開催「新川屋酒撰」とあなごや吉五郎の料理は こちら
第232回161221開催の「白扇」とじょうの料理は  こちら
第233回160125開催の「瑞鷹」と柏庵の料理は  こちら



越州ではこんなお醤油を使っていました。シャレてます。