第64回《1998年1月より通算158回》 日本酒と割烹料理を楽しむ会
2010年10月27日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と 神田「醇」の料理



この会は、単に酒好きが集う会ではありますが、しかし、単に旨くて評判の酒ばかりを追うのではない。
日本の食文化を守るとの矜持を持って、13年 呑んだくれています。
まことに小さな会ではありますが、少しでも日本酒の多様性を残していきたいとの思いです。

そこで今後も、積極的に“小さな蔵”を応援していきます。

今月は、
5年前に潰れかかったもののなんとか乗り越え、
規模を縮小させながらも、質を高めることで再評価を得始めている「会州一」にお出でいただきます。

360年の歴史があり、福島(会津)一の誉れを恣にした蔵が、一からの出直し。
しかし、
昨年は福島県鑑評会で金賞受賞。
今年は、福島県春季鑑評会で県知事賞、全国鑑評会で金賞受賞と
わずか数百石の生産量に落しながらも、決して品質を落としていません。

そんな酒を、蔵元といっしょに飲もうではありませんか。


<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「会州一」 山口合名会社 山口佳男さま   企画:阿部保幸

出品酒(左から)
 
●「大吟醸 」 H22年東北鑑評会金賞受賞酒 「うつくしま煌」酵母 山田錦35%精米
●「純米吟醸原酒」 非売品 H22年福島県鑑評会金賞受賞酒 「うつくしま煌」酵母
●「純米大吟醸生詰め 弐年冷蔵熟成酒」 20BYを寝かせたもの
●「大吟醸 金賞酒」 H22年全国新酒鑑評会金賞受賞酒
●「純米大吟醸」 H22年福島県鑑評会金賞受賞酒 「うつくしま煌」酵母
●「儀平 吟醸酒」 「うつくしま煌」酵母
●「純米吟醸」 「うつくしま煌」酵母
●「純米酒」
●「辛口」


 今月の会場は 「醇」
千代田区鍛冶町1-4-6 東京神田ビル2F   電話03−6206-9210  http://jun-jpt.jp/shop/
  

前菜に引続き刺身を頂きましたが、ひと炙りした「ホタテ」には、醇の料理のレベルがうかがえます!他に「しめさば」「ヒラメ」

前菜の「烏賊たまり漬け」。

前菜の「蒸し鶏」。
焼き物は「のど黒一夜干し」。おいしい肴として知られるのどぐろに、一寸、菊を添えて、、、美しい逸品でした。
前菜の「ひじき白和え」。

「おでん」の3味は、左の「合鴨団子」、右の「飛龍頭(ひりょうず/関西地方のがんも)」。奥は「大根]。
今月の逸品、「牡蠣の揚げ出し豆腐」。揚げ出し豆腐だけだと居酒屋になってしまいますが、牡蠣も素揚げして加えると、豪華な逸品に。 「酢の物」は、ずわい蟹と旬菜の土佐酢掛け。 最後の締めは「むかごご飯」。秋の季語ともいえるむかご(山の芋の芽)、年に一度は食べたいですね。うまかったあ!
(2010年10月27日水曜日開催)

山口佳男さん。人生の山谷を乗り越えられた男の顔、でした。物腰低く、静かな闘志、といった印象。会津一と言わず、日本一を目指して欲しいものです。

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