第85回《1998年1月より通算179回》 日本酒と料理を楽しむ会
2012年7月25日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、 「オールザットジャズ」の料理




今月は、
知る人ぞ知る「三千櫻」の特集です。
この会でも、
酒選人が気になるお酒として何度か、そっとリストに忍び込ませてくれましたが
“蔵元を囲む”特集は初めてでした。

こだわりの蔵。親しみを込めて、偏屈な蔵、と言えるかもしれません。

すべて無濾過で作っているので、あえて『無濾過』とはコミュニケーションしていません。
同様に、
すべて、いわゆる吟醸造りなので、『吟醸』表示もしていないのだとか。価格も安いので、中途半端にかじった人はこの蔵の実力を見落としているかもしれません。でも、何気に50%磨いていたり。大手酒造メーカーならこれ見よがしに、『純米吟醸』◯◯◯円と喧伝する酒質、にも拘らず。

この蔵をさらに形容するなら、アーティストである蔵元の、アトリエなのかも。
気に入った味筋を究めるため好きな仕込み方以外、(例えば、生もとや山廃に)手を出さないとか。
気になる米があると、実験的にさっと使うとか。
自身の発露のまま、好きな酒を好きなように作っている、ある意味、作品なのだと。

そんな蔵元、山田ご夫妻に岐阜から自らお酒を運んでいただき、じっくりと酒とお2人を裸にしていきました。

多くの方にお断りを入れても超満員で、ゆったりを食事をとっていただけなくて申し訳なかったです。


<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「三千櫻」   蔵元:山田耕司   企画: 西田信博
  三千櫻酒造 岐阜県中津川市

出品酒(右から


 ●「純米 愛山」生 愛山 精米:60%

 ●「純米 渡船袋吊」生 渡船6号 精米:50%

 ●「地酒」火入れ 五百万石 60%+県産米 70%

 ●「純米 五百万石しぼりたて」生 愛山 精米:60%

 ●「純米 愛山しぼりたて」生 愛山 精米:60%

 ●「純米 渡船」生 渡船6号 精米:50%

 ●「にしだ果樹園」リキュール:熊本玉名の篤農家西田さんの超低農薬デコポンを皮ごと使用

 ●「純米 五百万石」生 五百万石 精米:60%

 ●「さくら梅酒」地元の梅を地元産五百万石で漬けた。和三盆など三種類の砂糖を使用。

 ●「純米 R改生原酒」 五百万石 60%+県産米 70%

写真には載っていませんが ●「純米 愛山活性濁り」生 愛山 精米:60%


 今月の会場は 「オールザットジャズ
  

涼感たっぷりの「ねばねば野菜」。夏はこういうのが美味しい!

いつもの安心「干しホタル烏賊」と竹輪。

一夜漬け「一本胡瓜」。丸かじり。
めちゃ美味しいけど、ウロコをひくのが案外面倒な「鯛兜」。マスターの心遣いですね。
こちらも安心の「ポテサラ」。

スープなし「鶏肉じゃが」といった感じ。

ジャズさんといったら「燻製の盛り合わせ」。味のブレがなくなって、こちらも定番料理に。
どーんと「ステーキ」。ジャズっぽい。

「茄子の煮物」と締めの「シラス飯」。
(2012年7月25日水曜日開催)

活性にごりは宅配にゃあ任せられねえ、、と自らハンドルを握って中央高速を走ってお出でいただきました。

その分、飲む係はいつも奥さまだとか! こだわりの酒を、もっと東京でも飲めるように応援しましょう。


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