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地域ブランド逆説 1 | 2 | 3


効果の上がらない地域ブランド化。なぜ“ブランド化”は効果 が上がらないのでしょう?
実はとても簡単な理由です。ブランドの共同創造者であるお客様=受け手を知らず知らずのうちに、ないがしろにしているからです。
“ブランド化”では,受け手の共感を得られず、ブランドへの参加が進まないからです。

このところを「地域ブランド逆説」として、順に説明しましょう。


【地域ブランド】とは、マーケティングや企業経営で使われる【ブランド】から派生した概念です。したがって“まち”=地域ブランドは、こころの中の虚像にすぎません。実体としての「街」はもちろんありますが、それを認識するとき住民や来街者はさまざまなイメージで街を包むからです。
実体としては同等に農業や漁業が盛んな2地域にも拘らず、片や“おいしいものが一杯食べられそう”という連想が働くのに、一方は“よく分からないけど田舎のほうだよね?”という認識しかない、ということはよくあります。 すなわち“まち”とは【実体+イメージ】なのです。
人は、実体の持つ基本的、機能的価値を求めますが、それだけで行動するのではなく、イメージによって大きく左右されます。 例えば、“どこか、おいしいものを食べにいきたいね”と企画している時、誰が“よく分からない田舎”を選択するでしょうか。人は、おいしいものがあるとイメージできた場所を訪れ、体験をし、仮に良い印象であれば“おいしかった”→“いいまちだ”→“またあのまちへ行きたい”と、イメージを膨らませていくものです。

【実体+イメージ】をなんと言い表したらいいのでしょう?
それを表す適当な日本語がないなら、それでは『ブランド』と呼ぼう、
ということです。





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