そこで薫習房が用意したのが【ブランドMESO - モデル】
ブランド・モデルという用語自体、おそらく薫習房が初出だと思いますが、念のため固有性を訴求し正式には【ブランドMESO-モデル】と呼んでいます。以下では、省略します。
ブランド・モデルとは、ビジネスモデルのブランド版、あるいはブランドコンセプトと近縁、と理解するといいかもしれません。定型がなく抽象的な点で、ブランド・モデルの概念に近いと言えそうです。
特に後者は、コンセプトワークに従事したことのない人ならば、やれといわれても何をどうしていいのやらさっぱり、というところでしょう。目にする段階では、広告コピーのようなコンセプトワードに落とし込まれている場合が多く、多少かじったことのある人でも、“印象深い言葉”に落とし込むこと、と誤解していることが多いです。委員会方式で行われる地域活性化事業などで、委員として
引っ張り出される地元の名士や有識者は、要注意です。
ブランドコンセプトとして表象されるキーワードは、実は、血のにじむような作業の結果、関係者間で共有化できた膨大な約束事を、象徴的な言葉に要約したものです。
その下には、多方面にわたる要点のリストや、それぞれの関係性、さらには優先順位などが隠されています。コンセプトワードだけで本当に理解し合えるのは、苦しい作業で時間と空間を共有した者たちだけです。同様の意味を持って、ブランド・モデルには、送り手構成員全員が共通の理解を得るための細かな、約束事が書かれていると考えてください。
ブランド・モデルとは、送り手と受け手で“まち”を共同して創る時に必要なしくみです。送り手は、ひとつの“まち”に対してひとつずつ、固有のしくみを考えなければいけません。“まち”は、千差万別だからです。“まち”の数だけ、しくみの種類もあると考えてください。
しかしそれでは、手法になりません。
そこで薫習房は【ブランドMESO-モデル】という、鋳型を用意しました。
あらかじめ区分された空欄に、地域の各要素を流し込めば“まち”の像が出来上がる。地域マネジメントに携わる送り手なら、誰もが平易にできるように、定型にしたものです。この鋳型を薫習房ではシンボライズし、『ビクトリー・ダイヤモンド』と呼んでいます。
このビクトリー・ダイヤモンドに流し込むべき要素は、全国の地域マネジメント現場の調査、検証から吟味されたものです。60数カ所を、同じ視点、同じ問題意識で調査したところから得られた、知見です。
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地域マネジメントの特殊性も加味して、ブランド・モデルの鋳型として必要な要素は、最低でも7〜8つと考えてよいでしょう。
具体的にどのような要素が用意されているかは、どうぞ気軽にお尋ねください。
また、それら要素をどのように理想的な“像”に仕上げていくのかは、ブランド・モデル「自己評価プログラム」を用意しています。このドリルを解くことで独学で、ブランドの知見を上げることができます。
要素を同定するにも、手法が必要ですね。そこにもちゃんと、手法を用意しています。例えば、「DCOT」調査。これは他地域との“違い”を拾い上げ、関係者で共有するところから強みを導き出す手法です。とても取っ付きやすいので、マーケティングのスタートツールとして取り組んでみてください。
要素を吟味し具体的に抽出し、鋳型に流し込み、十分に納得できる“わがまちモデル”ができれば、その先にやるべきアクションプランが見えてくるはずです。
まずは、描き出されたブランド・モデルを、送り手構成員全員で共有化し、地域マネジメント各段階で迷った時の、戻るべき原点として理解しましょう。
薫習房の地域マネジメント指南は、ブランド・モデルを描き出すところから始められます。
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