第104回《1998年1月より通算198回》 日本酒と料理を楽しむ会
2014年2月26日開催

飲み干した銘酒「花垣」と、「ジャズ」の料理


今月は、「花垣」を飲み倒しました。

「花垣」を醸す南部酒造場は、福井県大野市にあります。
大野は、越前の小京都とも呼ばれ、「おしょうず(御清水)」が町のいたる所で湧く水の町です。
今でも飲料水として当たり前のように使われる泉のある風景といい、
古い町家の街並の石畳の朝市の情景といい、とても美しい町です。

南部酒造場は、この美味しい水を求めて明治34年1901年創業したそうです。
幻と言われる酒米「亀の尾」を復活栽培させたり、
大野産が最も質が高いともいわれる「五百万石」を贅沢に使ったり、
伝統的な方法と清らかな水で「花垣」は造られます。
そんなこだわりの奥越前の酒を、たっぷりの和らぎと共に飲み干しましょう。

また今回酒撰は、青山の酒店「青山三河屋」川島氏にお願いしました。
川島さんは、吟醸酒研究の第一人者、「幻の日本酒を飲む会」の最後の愛弟子で、
家業を継がれて都心で頭角を現しつつある、酒販店経営者です。

「花垣」の関東エリア担当の、長尾氏にもおいでいただき、
利酒から作文大会、じゃんけんゲームまで、進行もお願いしちゃいました。

なお、川島さんを抜擢したのは、我らが幹事玉木さんです。
数多いお酒の“お付き合い”の中の、気の置けない“可愛い後輩”なんだそうです。

今後も楽しみ!



<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「花垣」 酒撰:長尾昌夫氏  コーディネート:川島 太氏

出品酒(写真右から)

●純米 無濾過生原酒 25BY新酒 「米しずく」の原型、蔵出し生酒
●貴醸年譜3年 貴醸酒仕込み 貴醸酒を前年の貴醸酒で仕込んでいく、本格貴醸酒
●純米にごり酒 にごりにして「2013年スローフード品評会 燗酒金賞」酒
●純米 花垣の代表銘柄、常温で
●【究極の花垣】鑑評会用大吟醸 兵庫県産特A山田錦 精米35%
●亀の尾 純米無濾過生原酒 第四弾 福井県産亀の尾使用(限定流通品)
●七右衛門 純米大吟醸 兵庫県産特A山田錦 精米40%
●米しずく 生もと純米 3年熟成

写真にはありませんが、和らぎとして、仕込み水をそのままペットにしたミネラルウォーター商品を提供いただきました!




 今月の会場は 「オールザットジャズ 
  

越前若狭といえば「へしこ」。1年ぬか漬けにした鯖は、見事に変身して、旨味のかたまり!

まずは「ポテサラ」。

泉州産玉ねぎ
太い!「タコぶつ」。


ジャズといえばスモーク、右から「合鴨、ビーフ、鶏」。燻すと、アミノ酸が増えるんだろうね。

続いて、「鯖とチーズ」。

肝共和えカワハギ
3連投っぽく「鮭とばと玉」。


最近すっかり、日本の食材になってしまった「ホンビノスガイ」、春の菜の花と和えて!!
味噌3種
野菜たっぷりの「ホトフ風ベーコン肉じゃが」

締めの食事は「ジャコ飯」でした。

(2014年2月26日水曜日開催)
長尾氏川島氏
左が花垣の長尾さん。お酒に詳しく、酒の会の進行もお手のものでした。右が川島さん、東京どまんなかの日本酒酒販店、若旦那。これからもお世話になります。感謝!





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第102回131225開催の「人気一」とジャズの料理は  こちら
第103回140122開催の「福島特集」ときの字の料理は  こちら