第225回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2016年5月25日開催

飲み干した「山猿」、そして「じょう本店」の料理


今月は、
山口の山陽小野田市の「山猿」を堪能します。

蔵元の永山酒造は、旧厚狭郡に 1888年創業。
旧来の銘柄は『男山』、現在も“最高品質の地酒”として地元に愛されています。
『山猿』は、長門市三隅町の酒米農家集団と共同で、2002年に立ち上げた新ブランド。

その中心農家の藤村さんは、山田錦など酒米の栽培では知られた存在。
優秀な性質を持ちながらも、栽培が難しく姿を消していた「穀良都こくりょうみやこ」の復活にも成功しました。
山口オリジナルの酒米で、本当の地酒を作ろうと始まったのが『山猿』。
ネーミングは、古来長門地方では薬師如来の化身として大切にされてきた猿に因み、“山口の猿”、「努力して“やまざる”男たちの酒造りへの情熱」の意味を込めて『山猿』となったそうです。
新しい今の世代の、本物の地酒、ですね。

会場は、初のお目見えで
地の酒を地の食とともに愉しむの精神で、山口の食材・料理で人気の「じょう本店」で開催します。
店長の都野瀬さんはもちろん、山口出身。お店つながりの山口県人のかた達も大勢初参加してくださいました。

蔵元・永山氏を、足かけ3年口説き続けて、水曜日開催の難しい当会がようやく実現しました。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「山猿」 ゲスト:永山純一郎さま 永山酒造 合名会社

【出品酒】(写真左から)


1)大吟醸 斗瓶取り原酒 (山田錦)
2)純米大吟醸原酒 西都の雫 (西都の雫)新製品
3)特別純米酒 山廃無濾過生原酒 (穀良都他)
4)山廃仕込 純米吟醸  (穀良都・山田錦)
5)純米吟醸  (西都の雫)リニューアル
6)特別純米酒  (穀良都他)
7)純米酒  (日本晴)
8)純米吟醸山廃仕込 無濾過生原酒
9)純米大吟醸にごり酒原酒 雲雲(山田錦)
右端は、「山猿」が店の売りであるじょうさんからの差し入れ!
晋作 4番の山廃純米吟醸の地域限定流通酒

「穀良都」は、とてもいいお米でした。3番の山廃無濾過生原酒、とても良かったです。お燗もサイコー!
定番商品の6番特純も◎! 定番銘柄がいいのは、やはりいい蔵ですね。





 今月の会場は 「じょう本店」(恵比寿) 
  


お通し「胡麻豆腐」と先付け。左から「明太じゃこ」、「鶏砂肝」、「イカの塩辛」。


豪快な「サラダ」。

泉州産玉ねぎ
居酒屋らしい「唐揚げ」


地のものの乾き物「平太郎」はヒイラギの仲間で「オキヒイラギ」の山口の呼称。酒のアテには最高ですね。奥は「ししゃも」ですが、山猿の酒粕で味付けしてありました。嬉しい仕事です。

中華の「炸子鶏」風の、おいしいつまみです。


焼き魚は「鯖のみりん干し」


こちらも豪快な「刺身盛り合わせ」  
玉子とじそば
煮物は「肉豆腐」。


最後食事は「茶そば」を出していただきました。

(2016年5月25日水曜日開催)

美智子さん
ITリテラシーの高い蔵元、永山純一郎さん。ほとんど毎日、全国を飛び歩いているのがfacebookでよく分かります。お忙しい中、ありがとうございました。何年かかってでも、口説き落とすに相応しい酒質でした!

また紹介いただいた「じょう本店」もとてもフレンドリーなお店。山口の蔵以外でも、また使わせていただきます。



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