第55回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2010年1月27日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と「割烹美輪」の創作料理の数々


「さんまボール」。つみれのフライと侮る事なかれ、奥行きが深い一品。

美輪にしては珍しい「鶏の唐揚げ」。そのまんまでした。何か技があったのか? 息子さんからは聞き出せず。

「海老サラダ」。定番料理はいつ食べても旨い。
「鴨肉スモークと玉葱サラダ」。鴨はここのレパートリー。
「ホタテの甘辛煮」。ぷりぷりの特大クラスのホタテが、ゴロリ!

「ふく皮サラダ」。トマト「インカの涙」(?)がいいアクセントに。
「ナマコ酢みそ和え」。今月もいただきました。 「生麩と鱈子」。おばんさいというには高級食材。 締めは「ガーリックライス」!

 

新年初会合は、酒米どころ、兵庫県姫路から「ヤエガキ」にお越しいただきました。
酒米の雄と言えば「山田錦」ですが、その生まれ故郷は播州、姫路はそのお膝元です。
最近は、米の栽培技術も進んで寒冷地や暖かい地方でも、県独自の酒米が開発され、本当の意味でのいい地酒ができてきていますが、未だに山田錦を超える米はないというのが多くの意見です。その酒造好適米を、地元でほしいままに使って醸されるのが「ヤエガキ」、ということになります。
ホームページなどを見ても、米の本場の造り酒屋だぞという落ち着きが感じられます。
そこで今回のテーマは、酒米と味わい。純粋山田錦のみで醸した酒をはじめ、さまざまな酒米をつかった酒を利き比べました。



<酒選テーマ>
「米三昧<酒米と味わい>」  酒選人:内海寛明   企画:深田辰夫
               http://www.yaegaki.co.jp

出品酒(右から)

●「純米大吟醸 黒乃 無(くろの む)」山田錦 40% +1やや辛口
 山田錦だけを昔ながらの蓋麹法で醸した純米大吟醸酒です。香り高く気品ある味わいは、八重垣の技の結晶です。
 ラベルの「無」のデザインは、赤が太陽、格子は家(蔵)を表し、点は人と水(青)を表現しているのだそうです。
 
●「純米大吟醸 青乃 無 」麹米:山田錦 掛米:五百万石 50% +1やや辛口
 山田錦と五百万石を丹念に醸した純米大吟醸酒です。伝承の技が華やかな香り、まろやかな味わいを奏でます。

●「特別純米 白乃 無」 麹米:山田錦 掛米:アケボノ 55% +2辛口
 山田錦とアケボノで醸した特別純米酒です。広がりある味わいと酸がもたらすキレこそが、八重垣の原点です。

●「純米 佐久佐(さくさ)」 ヤエガキ 65% +0.6辛口
 島根県農業試験場より譲り受けた280粒の種籾から三年を費やし途絶えていた水稲米「ヤエガキ」を復活させました。

●「八重垣 純米吟醸 雄町」 雄町 60% -1.3 旨口
 濃厚な味わいを醸す酒造好適米「雄町」を全量使用しました。純米吟醸のフルーティーな香り 

●「純米大吟醸 箙(えびら)」 兵庫北錦 50% -1 旨口
 杜氏の故郷、但馬の土壌に一番適した酒造好適米「兵庫北錦」を杜氏自ら耕作し杜氏が醸す、こだわりの逸品。豊かな風味キレのある味わいのお酒です。

●「八重垣 純米 山田錦」 山田錦 70% -3.9 旨口
 酒米の最高峰「山田錦」そのふくよかさと純米仕込みの持つキレの良さが味わえます。味の多様な現代料理にも合う
 「濃醇・旨口」タイプの純米酒です。

「八重垣 特別純米 五百万石しぼりたて」 五百万石 60% -2.5 旨口
 酒造好適米「五百万石」を全量使用した、さわやかな酸味の特別純米生酒です。しぼりたてのフレッシュな味わい

●「純米 たんぽぽ」  アケボノ 70% -55甘口
 柑橘類を思わせる爽やかな味わいの新感覚清酒です。梅を使っていないのに、まるで梅酒でした!!



(2010年1月27日水曜日開催)


ヤエガキ酒造の内海常務。前日まで香港で営業されて、お疲れのところを東京に寄っていただきました。


「割烹美輪」(TEL:03-3364-1308)への
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