第51回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2009年9月30日開催

「割烹美輪」の創作料理の数々

そして 飲み干した銘酒・希少酒

写真写りは悪い「ハタハタ酒蒸し」ですが、カボスをぎゅっと絞って、秋ですなあ。

美輪の“いつもの!”「海老と玉ねぎのサラダ」。今月も頂きました。

「河豚皮と水菜」。和風サラダなんですが、ちょっと贅沢に。これもおなじみの逸品。
「甘エビの甘辛」。殻ごと唐揚げした甘エビの、甘辛ソース和えです。この皿だけは、少し、ビールが欲しくなりました。
「衣かつぎ」。群馬県産の石川早生という、品種です。まだ早いこの時期、石川芋が逸品なのだそう。

「水茄子一夜漬け」。最近は一夜漬けが多くなりましたが、こうしても旨いものは美味い。
これも見た目特徴ありませんが、今月の逸品!「貝柱とハスの味噌和え」。美輪自家製味噌が絶妙で、とても調和していました。 、「シンジョ串揚げ」熱々で。
今月は「ガーリックライス」。炊くときにバターガーリッックを炊き込むのか、炊いてから炒飯するのかという質問がありましたが、大将『秘密!』とのことでした。

 

今月は、
ひさびさ松崎晴雄さんに酒選をお願いしました。
日本一の舌をもつ男、酒類評論家の松崎さんですが、通算145回を数えるこの会を陰から支えてくれている理解者のお一人です。仕事柄、蔵に行っては珍しいお酒に出会うと、ちゃっかり仕入れてくるのは松崎さんの趣味でもあります。
今回は、「原料米のあれこれ」をテーマに酒を選んでもらいました。さすがに、たくさんの蔵から4合瓶がずらりと並びました。
いにしえの米(復活品種)と最近開発された品種の比較や、有機認証を取った米など、米の特徴などを説明しながら品種の違いを飲みくらべできました。

<酒選テーマ>「原料米あれこれ」    酒選人:松崎晴雄

(上段右から)
●「菊水・純米大吟醸 酒米:菊水」(新潟・菊水酒造)
  酒銘と同じ昔の酒米を復活。淡白な風味に淡麗辛口の新潟酒の原型が感じられます。
●「美冨久・山廃仕込純米酒 酒米:滋賀渡舟六号」(滋賀・美冨久酒造)
●「和の月・純米酒80 酒米:有機美山錦」(茨城・月の井酒造店)
●「大雪渓・特別純米酒 酒米:美山錦」(長野・大雪渓酒造)
●「富久長・特別純米 酒米:八反草」(広島・今田酒造本店)
  広島を代表する酒米「八反」のルーツにあたる品種を蔵元が独自に復活。
  女性杜氏が醸す、なめらかな中にも芯のある味わい。
●「千代むすび・純米吟醸 酒米:強力」(鳥取・千代むすび酒造)
●「天山・地酒 特別純米原酒 酒米:西海134号」(佐賀・天山酒造)
(下段右から)
●「楯野川・純米吟醸本流辛口 酒米:出羽燦々」(山形・楯の川酒造)
●「出羽ノ雪・自然酒 酒米:有機ササニシキ」(山形・渡会本店)
●「福千歳・純米吟醸山廃仕込 徳 酒米:越の雫」(福井・田島酒造)
●「浜千鳥・純米吟醸 酒米:吟ぎんが」(岩手・浜千鳥)
  岩手県で開発された酒米「吟ぎんが」を使用。すっきりとしたスマートな味わいが現代的な嗜好にマッチ。
●「喜久酔・純米大吟醸 酒米:松下米40(有機山田錦)」(静岡・青島酒造)
  青年蔵元と篤農家がタッグを組んで地元産山田錦による、本物の地酒づくりを目指す。
  松下とは圃場(田んぼ)の地名。静岡県新酒鑑評会・県知事賞受賞酒。
●「純米大吟醸・浦郷 酒米:有機山田錦」(鳥取・中井酒造)
  日本国内に10数社しかない、有機認証を取得して酒造りにあたっている蔵元。
  有機認証「山田錦」を使用した濃密な風味。


(2009年9月30日水曜日開催)

いつもふくよかな松崎さん。毎度、お世話になります。


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