第47回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2009年5月27日開催

「割烹美輪」の創作料理の数々

そして 飲み干した銘酒・希少酒

東北地方ではおなじみの山菜「あいこ」。私は初めていただきました。正式和名は「ミヤマイラクサ」と言うそうですが、刺草の字の通り、鋭い刺があって採るのは大変なのだそうですが、湯がくと不思議と刺が無くなるとか。シャキシャキとした感触がおいしい山菜でした

「鳥と白身魚の揚げ団子」。揚げ団子は定番という感じですが、鳥のひき肉は珍しいかも。

「独活の五目炊き」。なんだか旬の食材いっぱい入っていました。ウドが引き立っていたので、命名すればこんな↑感じ。
「メカブと海の幸」。見た目今ひとつかもしれませんが、今月の一押し。一番食材が贅沢なんだとか。鯛の卵に、江戸前アサリ、そしてマテ貝をメカブと和えてあります。ちょいと生臭い系でしたが、酒のつまみとしては逸品!
「水茄子」。今月も、泉州水茄子おかか載せ。旬の間は何度食べても美味しい。

「鯵南蛮」。カラリと揚げて、ピリ辛酢で漬け込む。好きです。
「本まぐろお刺身」。珍しく、2月続けていただけました。いい刺身でした。 「鴨とツブ貝と飛竜頭の前菜」。言うことなし。もちろんこれで5人前。
「きぬかつぎ」。私はおろし生姜でいただきますが、今回は芥子醤油でした。これもまたよし

 今月は、
兵庫県姫路市から、「龍力」で有名な「本田商店」にお出でいただきました。

本田家は,江戸初期(元禄時代)から播州杜氏(鵤杜氏)の総取締役として酒造りを生業としてきた家でしたが、
大正10(1921)年、白鶴の杜氏を務めたご当主の曾祖父が、姫路の網干に酒蔵を創り、
「龍力」の名前でお酒を醸すようになりました。「たつりき」と読ませるのは、地場の龍野の地名に敬意を表して。以来、播磨のお酒として親しまれてきました。
「米」にこだわり、酒米の大部分(85%)を占める山田錦は、全量最高ランクの「兵庫県特A地区産」を使用しているそうです。米は同地区産でも数段階に階級が分かれるそうで、純米吟醸の使う米は1俵3万円のこともあるとか。高いのもうなづけます。平成18年、19年など、幾度も鑑評会金賞を受賞しています。

酒米原料に特徴があるということで、酒米を変えながら同じ造りのものを4本並べていただきました。皆さん、利き分けられましたか?


<酒選テーマ>「酒米を利き分ける」龍力・本田商店
           酒選:久原公雄氏(関東地区営業ご担当) 企画:椿阪信弥
          兵庫県姫路市  http://www.taturiki.com/

(右から)
「大吟醸 米のささやき 荒走り」最高の酒米特A地区「山田錦」特上米だけを使用した”芸術品”と云える大吟醸
「純米大吟醸 山田穂」酒米:兵庫県多可町中区産「山田穂」【契約栽培】100%使用 [復活米] 精米35〜40%
以下4本が、精米率など同じ造り 
「特別純米 山田錦 無濾過」酒米:特A地区「山田錦」特上米だけを使用 精米65% 生酒 
「特別純米 雄町 無濾過」酒米:雄町 
「特別純米 山田穂 無濾過」酒米:山田穂 
「特別純米 神力 無濾過」酒米:神力
 
「特別純米 播州辛口」
 
 
(2009年5月27日水曜日開催)

久原公雄氏。関東地区営業ご担当といっても、営業所はなく毎回出張なのだそうです。今回もこの会のため、残っていただきました。また、写真の分厚い説明冊子をわざわざ作っていただきました。ありがたい限りです。


「割烹美輪」(TEL:03-3364-1308)への
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