第40回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2008年10月22日開催

「割烹美輪」の創作料理の数々

そして 飲み干した銘酒・希少酒

季節に旬の食材がいただける、この会の一番の喜びですね。大粒のピカピカの徳島産「銀杏」。お塩もどこどこのなんとかと、名の付く銘品。

「厚焼卵と山クラゲ」。この秋の大将のお気に入りメニューかな、さすがにとても美味しいです(思い出せなかったのは「山クラゲ」でした)

珍しく乾きもの「サーモンジャーキー」。燻味が効いて、塩気が酒を生かします
そろそろ今年も食べ納め?「満願寺とうがらし」。肉厚で甘くて香りがよくて、シンプルにおかかだけで。でも、たまりません
「湯葉巻き」。おそらくラップで巻いて形を整えて一旦蒸してから、濃厚な出汁で炊いてあるんでしょう。そこらの料亭でも叶わない、酒肴。

「たこの磯辺揚げ」。蒼さ入りの衣で揚げた蛸は、ぷりっとして、絶品。

「烏賊揚げ団子」。イカのすり身と山芋を団子にして揚げてある、これも美輪の名物料理。

「まぐろ角煮」。末のみが添えられた大将お得意料理。今月の締めの食事は、秋においしい「サンマご飯」でした!

 今月も、蔵元を囲むシリーズ、静岡から「富士高砂酒造」を特集しました。
富士宮市の浅間神社は、清らかな富士の伏流水が豊富に湧くことで有名ですが、その水を仕込み水に1830年から「高砂」を造り続けてきた蔵です。杜氏は今も「能登杜氏」、山廃や再仕込みが造りの特徴。山廃というと酸味があってひねた香りの強い酒質が一般的なイメージですが、「高砂」の山廃は、超軟水の富士伏流水を使うので大人しく少し甘さを感じるやさしい飲み口です。「山廃大吟」は、こんな甘い山廃呑んだことないという、イメージを変える味でした。また、古くから山廃を作っている高砂酒造はそのパイオニア的存在で、ここの杜氏に修行して、そして自分の蔵へ帰って山廃を造りを始めた杜氏も多いのだとか。静岡に「高砂」ありですね。


<酒選テーマ>「高砂」富士高砂酒造 蔵元を囲む  酒選人:大谷恭嗣 企画:阿部保幸
        Tel : 0544-27-2008  静岡県富士宮市宝町9−25

(右から)
【今回選酒】 「誉富士」 原料米:誉富士(静岡県の酒造好適米) 精米60% 日本酒度:+3 酸度1.2
        酒米だけでなく、酵母も静岡産を使い、水からすべてが静岡づくしの純米酒

       「大吟醸」 原料米:兵庫県産山田錦 精米35% 日本酒度:+5 酸度1.0
        優雅な香り、上品な味わいの、高砂最高峰の酒

       「山廃仕込 大吟醸」 原料米:兵庫県産山田錦 精米50% 日本酒度:+4 酸度1.0
        水質によるなめらかさの中に味わいのある山廃仕込み。高砂の特長が最も味わえる1本

       「駿州中屋 大吟醸」 原料米:兵庫県産山田錦 精米35% 日本酒度:+5 酸度1.3
        18BY瓶囲い氷温貯蔵の生詰め(1回火入れ)。中屋は昔からの屋号

       「純米吟醸 雄町」 原料米:備前雄町 精米50% 日本酒度:+3 酸度1.8
        米の旨さが生きている味わい深い逸品

       「山廃純米冷やおろし」
        原料米:兵庫県産山田錦 精米55% 日本酒度:−3 酸度1.5
        やわらかな水質を生かした上品で甘みのある高砂流山廃。山廃で日本酒度−は珍しい?。

       「山廃純米あらばしり」
       「冷やおろし」の元々できたてを早春には「あらばしり」として販売、それをそのまま
        氷温貯蔵したもの。呑み比べてみました。山廃としては驚くほど、女性にも飲みやすい酒質でした
(2008年10月22日水曜日開催)

なお、当日は営業担当の大谷さんにお越しいただけました。高砂酒造はこうした酒宴(しかも東京で)に招かれるのは初めてのようで、後日丁寧な礼状もいただきました。大谷さん、またよろしくお願いします。


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