第37回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 より
2008年7月23日開催
「割烹美輪」の創作料理の数々
そして
飲み干した銘酒・希少酒
(2008年7月23日水曜日開催)
ゆりさん、ご本人は『飲めない飲めない』とおっしゃるのですが、本当は結構飲んべえです。酒の説明してくださりながら、ちゃんと、味を確かめて、ごくりごくり、と。
またぜひ、お招きしましょう!
「割烹美輪」(TEL:03-3364-1308)への道
今月も、 引き続き蔵元を囲むシリーズです。会津若松から『会津中将』の“看板娘”林ゆりさんにお越しいただきました。林さんは大学で醸造学を学び、蔵に入って酒造りを手伝っているそうです。またお母様(鶴乃江酒造七代目蔵元の奥さま)も一級酒造技能士をお持ちで、母娘で酒造りをしているというのも珍しいのではないでしょうか。そのお酒がその銘も『ゆり』。今回の出品酒の目玉
でもあります。1794年創業という伝統と、女性杜氏による斬新な感性が織りなす銘酒『会津中将』をたっぷりいただきました。
(左から)
●「ゆり 大吟醸」 原料:山田錦40%精米、日本酒度+3、酸度1.3
山田錦を使った、平成19酒造年度全国新酒鑑評会 (20年5月開催)金賞受賞酒
山田錦を使用した上品な味わいで、今年は香り、味わい、後味の余韻ともにバランスのよい仕上がりでした
●「会津中将 純米酒」 原料:福島県産米60%精米、日本酒度+2、酸度1.4
会津中将の原点、冷やからお燗まで幅広く楽しめて、食中酒に最適。昨年度の福島県春季鑑評会(純米の部)で県知事賞を受賞!
●「会津中将 純米酒原酒」 原料:福島県産米60%精米、日本酒度+2、酸度1.4
左の純米の原酒、アルコール度の違いだけなのですが、その味のバランスの違いが面
白い。
●「会津中将 生純米酒原酒」 原料:五百万石60%精米、日本酒度+1、酸度1.4
夏のおすすめ、生原酒です。冬の「初しぼり」をろ過して半年熟成させたまろやかな旨味が特徴。今年は、吟醸のように香りよく仕上がりました。
●「会津中将 特別
純米 無濾過生原酒(中汲み)」 原料:福島県産米55%精米、日本酒度−2、酸度2.0
「特別純米」は昨年07年から作り始め、好評のお酒です。酒造好適米ではない地元の米を高精白し、良いお酒が造れないかと試している銘柄。吟醸酵母で仕込んでいますが、きれいな味のあるお酒です。
●「会津中将 本醸造 獅子おどり」 原料:福島県産米70%精米、日本酒度+8、酸度1.4
+8と、辛口の本醸造です。でも、甘く感じる味に仕上がっています。夏の冷酒にもどうぞ。
●「会津中将 三米純米大吟醸」(非売品) 日本酒度+3、酸度1.3
山田錦,八反錦,美山錦の3種類の酒米で仕込んだ大吟醸をブレンドしたお酒、まだ蔵で眠っているものを今回特別
に出品してくださいました。鑑評会に出すような良いお酒を合わせると、想像以上の味わいになりました。
●「永寶屋 純米吟醸 無濾過生原酒(中汲み)」 原料:福島県産五百万石55%精米、日本酒度+2、酸度1.9
五百万石を55%精米した純米吟醸。キレの良さが特徴。「永寶屋」は創業時からの本来の屋号。地酒を大事にしてくれる
お店にしか出さない意欲的な新銘柄に、この屋号を冠した
●「白ゆり 純米大吟醸(生にごり)」 原料:五百万石50%精米、日本酒度+2、酸度1.7
純米大吟醸の新酒のオリを使って造る 生にごり酒、酵母が生きています。数年前に試しに造ったら、評判が良く口コミで毎年お客様が増えてきました。きめ細かい大吟醸のオリで、ほのかな甘さと微発泡が女性に人気です。蔵元直販限定!
この「一本ぬか漬け」も、旨かったあ! 5分でもぬか床から出すのが遅れたら、この漬かり具合になっていない! という絶妙のタイミング。きゅうり全体がアミノ酸に代わってしまったよう。一人1本、豪快にかぶりつきました。