第86回《1998年1月より通算180回》 日本酒と料理を楽しむ会
2012年8月22日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、 「醇」の料理




今月も多くの方に、お断りをしなければいけませんでした。満員御礼!

さてその人気のテーマは、
北関東の銘酒「郷乃誉」須藤本家の特集です。

樹齢800年の欅が生い茂る蔵、井戸から変わることなく湧き出流る仕込み水。
地元では「杜の蔵」と呼ばれるそうです。
まるで、大きな神社のような佇まいを見せる敷地は、代々、水と土と木を大切に守ってきた証し。日本酒が、日本の自然に育まれて醸される、生き物だということがよくわかります。

この会でも何度か取り上げた、世界的な酒のコンクールである「IWC 日本酒部門」の入賞常連蔵でもある須藤本家は、
伝統を守りつつも、最も早くから海外進出した蔵の1つです。
アル添なしの吟醸酒を、わざわざ笠間からお出でいただいた蔵元のご説明のもと、端麗辛口系の吟醸酒をしこたま飲みました!

記録に残るおそらく最古の蔵の主でありながら、とても気さくでお話好きな紳士でした。またお世話になりたいと思います。



<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「郷乃誉」蔵元:須藤源右衛門   企画:藤倉 久男
  須藤本家 茨城県笠間市

出品酒(右から


 ●「純米大吟醸酒 花あわせ」

  きめ細やかでありながら、張りのあるクリアな味わい。

 ●「純米大吟醸酒 山桜桃」生々

  辛口でキレがよく、軽快な味わい。白身魚、鶏料理に合う。

 ●「郷乃誉 純米吟醸酒 黒吟」生々

  軽快で深い味わい。ラフランスのような香りが楽しめる。

 ●「純米吟醸酒 郷乃誉 氷温熟成夏生原」

  季節限定品。氷温で静かに熟成させたきめ細やかな辛口生、無加水原酒。

 ●「純米吟醸酒 郷乃誉」生

  辛口でさっぱりした味わい。

 ●「純米吟醸酒 霞山」生々

  呑みごたえのあるしっかりとした味わい。肉料理に合う。

 ●「郷乃誉 生もと純米吟醸酒」

  しっかりとした濃厚な深い味わい。でも、一般的な生もとづくりとは一線を画す酒質でした。これぞ、郷乃誉の真骨頂。

 ●「純米大吟醸酒 雪の舞」微発泡タイプ

  辛口で軽快。瓶内二次発酵させた心地よいきめ細やかなガスを楽しむ。


 今月の会場は 神田「
  

「魚介の和風マリネ」。パプリカで彩りを添えて、見た目も味もおいしい!

前菜3種。ピリッと辛い「鮪の酒盗」「鴨の燻製」と「切干し大根の酢の物」。

香ばしさ漂う「焼き枝豆」。すっかり、焼きが市民権を得ましたね。
個人的には大好きな「冬瓜の生姜煮」。鶏の出汁との相性が抜群。晩夏の料理ですね。
揚げ物「鱸 スパイシーソース」。

豪華な「勘八のカルパッチョ」。ネタも最高でした。

酒肴「南瓜のサラダ」。美しい。
食事は「ひじきとベーコンの炊込みご飯」。ごちそうさま!

 
(2012年8月22日水曜日開催)

すみません、少し真面目な表情の写真になってしまいましたが、気さくで楽しい蔵元でした。

お話もとても面白かったです。また、特集お願いします。


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