第94回《1998年1月より通算188回》 日本酒と料理を楽しむ会
2013年4月24日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、持ち寄り料理




今月は、
この会でも初試みの、特別企画「夜の蔵見学 in Tokyo」を大盛況のうちに終えました。

現在東京には、9蔵ほどの地酒蔵があります(酒造組合調べ/島嶼除く/営業推定含む)。
唯一23区内の「小山酒造 丸眞正宗」を除くと、最も都心に近い蔵の1つが、今回ご協力いただいた
「豊島屋酒造 金婚」です。

夜の蔵を見学させていただきつつ、蔵の社員食堂をお借りして蔵人とともに、

すぐ隣りで搾ったばかりの酒を酌み交わそうという企画。
平日の夜、郊外にも拘らず26人もの方に参加いただきました!

酒は、乾杯酒の“鑑評会出品酒(非売品)”はもちろんのこと、「屋守」シリーズと「十右衛門」シリーズを堪能しました。
東京にもこんなに美味しい蔵があるんだという驚きと、こんなに楽しい蔵元次世代がいらっしゃるんだという日本酒未来への楽観を
感じられた夜ではなかったでしょうか。
深夜の上り電車にも拘らず、西武線で同じ車両に乗り合わせた人達は、さぞ酒臭かったでしょう。
『どうだ! 安酒飲んで寝過ごして、折り返しで帰るおじさんとは、臭さのレベルが違うぞ!!』と、ご満悦の女性陣が叫んでいるのが聞こえたようです。

<特別企画「夜の蔵見学 in Tokyo」>
豊島屋 金婚/十右衛門/屋の守」 酒撰:田中孝治 部長(次期当主)

出品酒(写真右から)

●鑑評会出品酒(非売品) 山田錦 35%精米 日本酒度+2 酸度1.4
●「屋守 純米吟醸直汲み 生」 雄町 50%精米 日本酒度−1.5 酸度1.3
●「屋守 純米吟醸直汲み 生」 八反錦 50%精米 日本酒度−2.5 酸度1.5
●「屋守 純米無調整 生詰」 八反錦 55%精米 日本酒度−1.5 酸度1.3
●「十右衛門 純米無濾過中取り直汲み 生」 八反錦 60%精米 日本酒度+3 酸度1.7
●「十右衛門 純米無濾過中取り 生」 八反錦 60%精米 日本酒度+2 酸度1.7
●「十右衛門 純米無濾過おりがらみ」 八反錦 60%精米 日本酒度+2 酸度1.7
●「十右衛門 純米無濾過」 八反錦 60%精米 日本酒度+2 酸度1.7
●15年熟成貴釀酒 (色も味も、まるで黒ビールを飲んでいるような、まさに貴釀酒でした)
なぜか写真にはないですが
●「屋守 純米中取り直汲み 生」 八反錦 55%精米 日本酒度0 酸度1.2
もきれいに飲み干しました。



 今月の会場は 豊島屋社員食堂をお借りして、、、。
  


食事は、女性陣が担当、仕事のある平日ということで買出しもままならず、ネットでのケータリング作戦を展開。最もおいしそうなお弁当屋さん「惣介」を指名。無理を言ってこの日オリジナルで、御飯モノを1枡に減らしてその分、酒の肴になるおかずをたっぷり詰めてもらいました。かなり美味しくいただけました!


でもケータリングでお刺身よりは専門店に任せるべきとの指示で、お造りは男性陣が、偶然近くに在った有名な「角上魚類」まで出向いて調達。
本鮪中トロ、真鯛、金目鯛、紋甲烏賊、北寄貝、貝柱に、甘エビ、いくら等々。
あまりのキトキトに、皆さん箸が止まらずわずか10分ほどで完食!



豊島屋さんの社員食堂は、宴会をするために作られたのかと思うほど、雰囲気バッチリ。テーブルは、仕込み桶の木蓋。写真奥に2枚立てかけてありますが、1サイズ大きいものを3卓作り、総勢26人がすっぽり、最高の酒宴ができました!!
(2013年4月24日水曜日開催)

田中部長、次期,4代目蔵元。酒造りに熱く真面目に取り組みつつ、ユーモアも忘れない、飲んべえでした! 豊島屋、期待できます!

【蔵見学】富士山系の水だと噂の豊島屋の名水井戸。
《日本酒と料理を楽しむ会 アーカイブ》
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第91回130126開催の酒撰と料理は  こちら
第92回130227開催の酒撰と料理は  こちら
第93回130327開催の酒撰と料理は  こちら

仕込み中の醪
奥の麹室から出して麹を冷やしている。
(1月撮影)