
今月は、特別企画として
日本酒の地酒蔵が、今なにを考え、今後どこへ向かおうとしているのか、
トップランナーである八海山の、「千年こうじや」へお邪魔して、
日本の将来を占う、超真面目な日本酒講座を開催しました!
八海山は以前から東京営業所を設け、そこにキッチン併設のセミナールームを持っています。
日本酒をもっと知ってもらい飲んでもらおうと、積極的に自主セミナーを公開するほか、
今回のように、希望者には貸切でセミナーをカスタムに開催してくれます。
セミナーテーマは、
改めての、日本酒の基礎を学ぼうと言うもの。
講師の余田さん(八海山の東京営業所)から、少し関西風の言葉遣いのよく通る声で
日本酒の定義から造りの各工程を、八海山のこだわり(独自性)を交えながら講義していただきました。
特に余田さんのこだわり“どうしてアル添が悪者扱いされるのか”という、今の日本酒イメージを払拭すべく
アル添酒の美味しさ、奥深さを熱弁。聴講生一同、純米酒ありきではないとの想いを新たにしていた様子でした。
添加用の醸造アルコールの99%が、ブラジル産サトウキビ蒸留酒で、大手商社から買っているというのは、初見でした。
テーマは、時には「発酵料理教室』などもあり、味噌づくりを体験できるなど
日本酒〜発酵技術〜発酵食品〜発酵料理と日本酒の相性の良さ〜日本食文化の基礎を学べるようになっています。
もちろん、この日も座学のあと、発酵料理のスペシャリスト・薮田さゆり先生の料理をいただきながら、
八海山を飲み尽くしました。
敢えて言えば、
我々の世代が3000以上もあった国酒の蔵元を1000にまで減らした、張本人です。
その負のトレンドがようやく止まり、次のステージが始まろうとしています。
しかしそれがどこへ向かうのか、どんな産業となり、飲み手にどれほどの価値を提供しうるのか?
それは、日本文化の新たな世紀にふさわしい形なのか?
一つのチャレンジが、八海山さんの2時間のセミナーに現れていると思います。
とてもいい企画になったかと思います!
<今月テーマ>
セミナー「日本酒基礎講座」 講師:余田岳志氏
【セミナー後に飲んだお酒】(写真上、菰樽の右から)
①「清酒 八海山」
②「特別本醸造 八海山」
③「吟醸 八海山」
④「純米吟醸 八海山」
われら日本酒愛好家のために特別調達していただいた(写真下左)
⑤しぼりたて原酒「越後で候」2009BY
⑥しぼりたて原酒「越後で候」2013BY
梅酒3種(写真下右)
⑦「清酒原酒 梅酒」「焼酎 梅酒」「焼酎にごり 梅酒」
写真にはないですが、八海山の造る
⑧地ビール「八海山 泉ビール」
 
「越後で候」は、やはり美味しいですね。 |