第237回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2017年5月24日開催

飲み干した「力士」、そして「柏庵」の料理


今月は、
武蔵の國加須(かぞ)市から、老舗地酒蔵『力士』にお出でいただき、そのチャレンジングを飲み干しました!

1748年創業269年の歴史を誇る釜屋は、
利根川沿い中山道の、現在の地で酒を造り続けています。
昔から米の産地で、今も埼玉県一の生産量を誇る、加須市。
水も豊富で、江戸にも近く、街道沿い。興るべくして興った蔵でしょう。

平成28年の新酒鑑評会でも金賞受賞、
ワイン酵母仕込みの純米酒にも挑戦。
取り引きの大きいであろう飲食店向け銘柄も、今年も改良を重ね、伝統の味を守る姿勢が光ります。
あるいは、戸田市の地域活性化活動に協力、「純米吟醸・微発泡 かけはし」を造るなど。

埼玉県人にはお馴染みの『リ ッキ ッシ〜〜』のサウンドロゴからイメージする
「力士」の酒瓶ラベルイメージとは、まったく違う今の力士の酒が並びました。

特に1番の乾杯酒は
会開催のほんの1週間前に、2017年の全国新酒鑑評会金賞を受賞したお酒。
会の当日は、まだどこにも蔵出ししていない、誰も飲んでいない酒。ラッキーでした!
他の酒もすべてレベル高く、今後東京での大躍進が約束されるでしょう!!

8月には、次代の当主がお生まれになるとか、。創業300年記念も、見てみたいものです。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「力士」 ゲスト:株式会社釜屋 13代蔵元 小森順一氏

【出品酒】(写真右から)


1)大吟醸 不知不識 平成28年全国新酒鑑評会 金賞受賞酒  H27BY
2)純米大吟醸 H28BY 仕込みNo.4 ※飲食店限定銘柄今年初出荷300本限定
3)純米吟醸酒 釜屋 雫滴-しずく- H28BY
4)純米吟醸酒 釜屋 雫滴-しずく- H27BY
5)ワイン酵母仕込み純米酒 ARROZ-アロス-  H27BY
6)純米吟醸 H27BY 仕込みNo.15 ※今年初出荷300本限定
7)純米大吟醸 H27BY 仕込みNo.10 ※今年初出荷300本限定
8)特別純米酒 H27BY 仕込みNo.17 ※今年初出荷300本限定
9)特別純米酒 釜屋 生?仕込 H26BY

3と4)の純吟雫滴のBY1年違い利き比べは◎。もちろん今年のものも美味しいのですが、熟成が進むとこうなるか、がよく分かる利き比べでした。
5)アロスは不思議な美味しさ。黙ってグラスに注いで飲まされたら、9割の人は白ワインだと思うでしょう。逸品です。
そして9)の生酛仕込みも◎。生酛らしくない優しさの中に酸と甘さがバランスよく感じられました。



 
 今月の会場は そば・割烹「柏庵 
  


お造りは「石垣の活け鮪」「〆鯖」ほか。アジは勘八だったかも,◎でした


先付けは左から「ホタルイカぬた」「そら豆」、

泉州産玉ねぎ
「だし巻き玉子」の下は、「安肝酒粕漬け」。そして「小柱とみょうがの酢の物」


焼き物は「メバル」。とても脂がのった上物でした


揚物「桜えびのかき揚げ」


全国新酒鑑評会 金賞受賞の勲章!


碗種は「蟹味噌入玉子豆腐」絶品でした。  
玉子とじそば
食事は「山菜そば」。


最後デザート「酒粕プリン」

(2017年5月24日水曜日開催)


13代蔵元 小森さん。間違いなく今、力士はイノベーション起っています。絶対に伸びます! 右は、同じ埼玉県の戸田市で飲食店を30件ほど経営する鈴木さん。力士さんとの出会いをコーディネートしていただきました。




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第233回170125開催の「瑞鷹」と柏庵の料理は  こちら
第234回170222開催の「朝日山」とすいどうばし越州の料理は  こちら
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