第56回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2010年2月25日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と「稲毛屋」の料理



市ヶ谷柳町の「新浪漫亭」を会場に始まったこの会も、通算150回を数える長寿となりました。
そしてこの5年、以前よりも素晴らしい会場「美輪」の協力で、今までにない料理と日本酒の真剣勝負を楽しむことができました。
しかし、5年というのはなかなかに長い時間。諸事情もあり、ここらで会場を新たにし、いろいろな出会いを期待して“隠れ家探し”の旅をしたいと思っています。
今月以降しばらくは、会場は毎月変化しそうです。会場の都合で開催日も、第4水曜日ではなくなる可能性があります。
みなさまよろしくお願いします。

さて今月は、久しぶりに秋田・鳥海山から「天寿」にお越しいただきます。前回は「花酵母」をテーマにフィーチャーさせていただきましたが、もう7〜8年経つでしょうか。
酒米から作ることでも知られる天寿ですが、今回の選酒もほとんどが「天寿酒米研究会」による栽培。水も米も、作り手も地場。まさに秋田の地酒をたっぷりと味わいました。


<酒選テーマ>
蔵元を囲む「天寿」  酒選人:大井建史  http://www.tenju.co.jp/

出品酒(右から)
 
●「無農薬純吟天寿」
  純吟火入れ 無農薬美山錦 55% 16年前の120周年の記念酒の古酒。その五年前から休耕田に無農薬米の作付開始
  低温保存のため、ほとんどひね嗅がなく、去年のお酒みたいでした。

●「天寿大吟醸」
  大吟醸火入れ 美山錦 40%    天寿自慢の酒米研究会産美山錦で仕込んだ大吟醸
  さすがにこの大吟は旨かった、です。

●「PB鳥海山おおにごり」      
  純米生酒にごり 美山錦 65%     可能な限り濃く濁った純米生酒。爆発の危険を回避した安心の純米濁り生酒です  

●「PB鳥海山吟味良好」      
  純米吟醸生原酒 酒こまち 55%     限定の酒販店と杜氏が話し合って設計した酒質。  

●「純米吟醸鳥海山」      
  純米吟醸火入れ 美山錦 50%
  天寿酒米研究会の美山錦と農大花酵母で仕込んだ純米吟醸。海外のコンテストで各賞受賞  

●「大吟醸鳥海」
  大吟醸火入れ 山田錦 35%     地元の米で醸すのが基本であるが、比較検討のため造っている山田錦大吟醸

●「PB鳥海山燗上がり」      
  純米火入れ 美山錦 ブレンド65%     限定流通の燗上がり酒。古酒も含む蔵内の純米酒の佐藤杜氏ブレンド  


   やわらぎは「鳥海山自然水」 天寿の仕込み水をたっぷりと用意していただきました。




 今月の会場は「稲毛屋」。毎月、独自の地酒の会を開いていて、ファンにはもうお馴染みの名店です。
  鰻と鶏料理「稲毛屋」 Tel:03(3822)3495  文京区千駄木3-49-4
  参考:http://www006.upp.so-net.ne.jp/inageya/

鰻屋とくればまずは「白焼き」。

突き出し/右から「うな胆」「空豆」「出汁巻」。胆は甘辛煮でしたが、ツブ貝の胆のようでした

「アサツキのぬた」。
「鴨肉スモークと伊賀牛」。いや、想像以上にこの牛刺しは行けました。さすが名店、素材はしっかりしています
「トマトサラダ」。

「里芋とごぼう」。こういった料理を出してくれるのは、センスを感じますねえ。
「ひつまぶし」。今や全国区となった食べ方。この間は別府でも見かけました。本場名古屋でいうと、3杯違う味わいでいただくところの、2杯目の感じが大鉢に、、、 →銘々茶碗のよそるとこんな感じでした。。 鶏料理屋でもあるので「串焼き」。文句なく、旨かったです。

締めは「お新香」
(2010年2月25日木曜日開催)


醸す酒と同じようにふくよかな、大井社長。この日は春一番が吹き、東北は霧で飛行機が乱れてしまったため、来京が夕方になったしまったとか。営業もできず、本当にこの会のためだけに来ていただくことになってしまいました。申し訳ありません!


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