第95回《1998年1月より通算189回》 日本酒と料理を楽しむ会
2013年5月22日開催

飲み干した銘酒稀少酒と、「酒徒庵」の料理




今月は、
山口から、酩醸中島酒造場の中村信博さんをお招きして「カネナカ」ほかを飲み倒します!

いつもお世話になっている早稲田の酒販店「三伊井上酒店」井上さん、ご推薦の蔵です。
山口県の中央部・周南市に、永源山の麓を流れる神大川と冨田川の合流地点に位置する蔵は、文政六年(1823年)創業。 四代目から現在の十一代目 中村佑治郎さんの今日まで、酒造り一筋に営んでいます。
酒名は昔ながらの「寿」、屋号の「中島屋」、生もと造りで醸した「カネナカ」があります。 近年このカネナカが注目を集めています。 小仕込みの酒は、最新の科学技術を取り入れ、伝統の技を継承しながら佑治朗さんがほぼお一人で醸しています。

今回はそのご子息で東京農大醸造科を卒業され、現在は上喜元で修行されている信博さんにお越しいただき、 中島屋酒造の魅力を語っていただきました。
『当社のコンセプトは、酒造りにおいて一番大事なことは〈麹 造り〉だと考え、麹造りに精魂を傾けています。 麹をきちんと造れば、麹が力を発揮して旨い酒になります。 味に幅が出て一升瓶の最後の一滴まで美味しく御飲み頂けま。 (株)中島酒造場 中村信博』

日本全国「寿」を使う銘柄は多いけれど、一文字で「寿」を造り続けているのは中島酒造場だけだとか。
おそらく信博氏が今年7月に実家に戻った3年後、5年後、「寿」含め、化けるかもしれません。


<酒選テーマ>
 蔵元を囲む「中島酒造場」 酒撰:中村信博氏 推薦:井上貴久氏

出品酒(写真左から)

●カネナカ 生?(もと)純米大吟醸 19BY
●カネナカ 生?(もと)純米 23BY
●カネナカ 生?(もと)純米 山田錦 原酒
●中島屋  純米原酒 24BY
●中島屋  純米無濾過生原酒
●中島屋  純米 山田錦60%
●中島屋  純米吟醸 山田錦50%
●中島屋  純米大吟醸 山田錦45%
●寿    特別純米





 今月の会場は 干物と牡蠣「酒徒庵
  

今年初ものの「水茄子」。もちろん、泉州産。七味のみで、素でいただきました。

「もずく」。さっぱりと、まず日本酒を胃に入れる心構えを整える。
泉州産玉ねぎ
こちらも、ジャスト「玉ねぎ」。泉州産のものをスライスして、おかかを載せただけ。素材が美味ければ、肴として十分。

このところの酒徒庵のヒット作「鯖の燻製」。酒に合う!

宮崎産の「のぼり鰹」。たっぷりの薬味とともに。
肉じゃが
「肉じゃが」そぼろ風とでもいいましょう。小丸の新ジャガが丸ごと肉のうま味で、炊きあがっています。

「鯵南蛮」。お頭ごと、柔らかく。

最後は「炊込み御飯」で、満足満足。


(2013年5月22日水曜日開催)

中村、次期蔵元と井上さん。まだまだ造るほうは、、、と謙遜されていましたが、しっかりと自社の酒の味の特徴を説明いただきました。
これからが楽しみです。





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