

今月は、この会の通算200回の会でした。
16年、よくもまあ毎月続けてこられたものだと、思います。我ながら呆れる、という はにかみの奥から、でも感動のようなものが滲んでいます。
それは、やはり日本酒というものの魅力、その魅力に縁を持った多くの愛飲家の笑顔がもたらすのだと思います。
その笑顔がある限り、おそらくこの会は続くでしょう。
藤倉さんや阿部さん、清水さんという幹事を得て、また酒撰で松崎さんや村田さん、溝辺さん、トーマスさんらに協力してもらいながら、あるいは会の形も少し変えながらここまで継続し、また、椿阪さんや西田さん、女性からの視点で多賀さんや西村さんへとバトンが引継がれます。
旨い酒がある限り、枯れることのない清水のように。
さて、200回を前に少し過去を振り返ってみたところ、
精米の差や、搾りやBYの違いまで含めると、おそらく1500近いお酒を飲んできたことが分かります。
その中でも、何回も登場する蔵があったり、造りの流行のはしりだっただろうと思われる銘柄がありました。
今回はその中から、
200回飲み続けてきた(正確には5回ほどお休みしていますが、、)不肖幹事が印象に残った旨い酒を選びました。
1500種の中でも印象に残った、旨系濃醇にして燗上がりのする酒質を集めてみました。結果的には、かなり特徴のあるお酒が、12蔵から各1本並びました。
日本酒度がマイナス2桁なのに酸がたっぷりでているため、非常にバランスよくスッキリしたもの。
もう蔵にも数本しか残っていない、7年ものの熟成酒、、とか。
お世話になった蔵ばかりですし、間違いなくこれからも地酒をリードして行く蔵だと思います。
すべて、常温を燗を飲み比べましたが、30人分のお燗を12種手際よく、、、なんてことは、やはり到底無理で、
次の冷やが回ってから前の酒の燗が来たり、、ぜんぜんぬる燗だったり、、、。
うるさ型の重鎮にはさぞご不満だったと思いますが、お許しください。
一度この会の歴史を振り返ることができ、とても有意義な会となりました。
次の100回目指し、また皆さまのご協力を賜りたいと思います。
<酒選テーマ>
200回の中から吟選「燗上がりの酒」特集 酒撰:不肖幹事二村 宏志
【出品酒】(上段左から)
●「分福 純米吟醸生原酒 氷温7年貯蔵」酒米:玉栄
●「花巴 酵母無添加 水もと造り 純米生原酒 25BY」日本酒度-10 酸度3.2 アミノ酸度?
●「金婚 特選」 精米60%(一般米)日本酒度-5 酸度1.6 ALC15度
●「華姫桜 純米酒 五百万石 無濾過原酒」
●「天覧山 江戸造り純米酒」 埼玉産山田錦:精米90% 日本酒度-20 酸度3.0 アミノ酸度2.4 ALC17度
●「丹沢山 純米吟醸造り」24BY 日本酒度+5 酸度1.6 アミノ酸度?
●「三千櫻 純米 愛山」 日本酒度-1 酸度2.5 アミノ酸度?
●「十旭日 純米吟醸 改良雄町 火入れ原酒」21BY 日本酒度+10 酸度2.1 アミノ酸度2.0
●「帰山 参番 純米吟醸原酒 24BY」 信州産美山錦:精米55%
日本酒度-16 酸度3.0
ALC約15度
●「八海山 しぼりたて原酒 越後で候2008年詰め」 日本酒度+4 酸度1.6 アミノ酸度1.4
●「七賢 山廃純米 白黒」 ひとごごち:精米70% 日本酒度+2 酸度2.0 アミノ酸1.5 ALC17度
●「裏龍勢 生酛 酵母無添加」22BY 高島地区産雄町:精米65% 日本酒度+3 酸度2.3 アミノ酸度1.6
※裏とは、特別誂え=番外品
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