第227回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2016年7月27日開催

飲み干した「梅美人」、そして「京矢」の料理


今月は、
伊予の“大阪”と言われた八幡浜から『梅美人』をお招きしました。

明治維新に貢献した宇和島藩の港町として栄え、愛媛県下で最初の銀行ができた八幡浜は、歴史的建造物が残る街。
いまも漁港として、美味しく新鮮な魚介が毎日揚がる。
その食材に合わせ、海の幸を邪魔しない、スッキリとした飲み口が特長となっている。

最高銘柄「鷹雄」に代表される、すべて手づくりで妥協せず醸し搾る造り。
仕込み水は、裏山の鍾乳洞からこんこんと湧き出る「観音水」と言われる環境庁名水百選。
その技術と原材料から、芳醇で淡麗な味が生み出される。
リキュールの生産にも力を入れておられ、その幅の広がりを楽しめました。

大正時代の創業ながら、醸造所や住宅母屋がそのまま残り、2004年には5棟が国の登録有形文化財に指定されています。蔵のシンボルであるれんが造りの煙突は、市民からも土地のビューポイントとして親しまれている。旅行で四国に行く時は、ぜひ蔵見学したいものです。

今回は、
五代目上田英樹氏とともに、酔っぱらいました。マイ猪口忘れ物、続出!



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「梅美人」 ゲスト:五代目蔵元上田英樹さま 梅美人酒造

【出品酒】(写真左から)


1)太陽のJewel 河内晩柑カワチバンカンをたっぷり使ったリキュール
2)鷹雄 大吟醸原酒 山田錦 精米40%
3)純米大吟醸 梅美人(山田錦)
4)純米大吟醸 梅美人 しずく媛50% 袋吊り無濾過生原
5)観梅 吟醸
6)梅美人 吟醸 しずく媛
7)純米吟醸 ピンクラベル
8)純米酒

最後に、蔵元から差し入れていただいた『梅酒』(写真左上)も。

愛媛県の酒米『しずく媛』を使った「純米吟醸 無濾過生原」「吟醸」が、特にお薦め。





 今月の会場は 旬酒場「京矢」銀座店 
  


お刺身は「平目と勘八」。きれいなピンク色。


お通しは「メ鯖」「白瓜」「若布」。

泉州産玉ねぎ
中鉢は「素揚げ3品の煮浸し」。鱸、里芋、茄子。


焼八寸。左から「蛸卵ポン酢」「姫皮山椒煮」「バイ貝」「金平牛蒡」「小芋煮」「鰯柔煮」

「焼トウモロコシ」「ピリ辛コンニャク」「新丸十蜜煮」「セロリ溜まり漬」


焼き魚は「かます塩焼」


煮物は「鮎煮浸し」「豆腐と分葱」  
玉子とじそば



食事は「梅そうめん」。

(2016年7月27日水曜日開催)

美智子さん
五代目蔵元上田さん
。1週間前にギックリ腰を患われて、痛みを推して愛媛からお越しいただきました。お世話になりました。




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第221回160127開催の「田从」と京矢の料理は  こちら
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