第246回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2018年2月28日開催

飲み干した「美少年」、そして「柏庵」の料理



今月は、熊本から酩醸『美少年』をお招きし、“新生”美少年を飲み倒しました。

社名である「美少年」は、江戸時代から続く長い酒造りの歴史を物語ります。
宝暦2年(1752年)、紀州藩主徳川治貞と並び名君と賞された細川重賢公(肥後熊本藩六代藩主)より命を受けた蔵人が、
肥後国隈庄(現熊本市南区城南町)で酒造りを始めたことに由来します。
そして、大正9年(1920年)に、清酒「美少年」を発売。
美少年は、2020年に生誕100年を迎えます。

現在は、経営体制刷新に伴い蔵を熊本県菊池市に移し、菊池の自然に囲まれた小学校跡地で酒造りを行っています。
できる限り、地元のものをという思いから純米と純米吟醸には菊池産の食用米である「ヒノヒカリ」と菊池川の清らかな水を使用。
また、今年は新商品として熊本県産オリジナル酒米「華錦」を使用した特別純米酒を発売しました。
2016年4月に受けた、震災により多大なる被害を受け、
貯蔵していた酒もほとんどが割れ、醸造途中のタンクからも原酒がこぼれてしまい一時は、
蔵人全員が立ち直れないほどのショックを受けたそうです。
それでも、美少年を応援するファンやお取引先から多くの励ましgああり、復興に向けて動き出している最中とのこと。
今期の造りより、ようやく以前と同様の醸造ができるまでに復活するそうです。
今期は、美少年の再起のため、蔵人全員がこれまで以上に魂を込めて酒造りに励む!

復興の前祝い、蔵人渾身の酒を、楽しみました!!



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「美少年」 ゲスト:井上祐美 工場長 株式会社美少年

【出品酒】(写真上段左から)


1)純米酒 清夜(せいや)
2)純米酒 にごり酒
3)純米吟醸酒 剣門(けんもん)
4)特別純米酒 杢左衛門(もくざえもん)
5)大吟醸 賢者(けんじゃ)
6)大吟醸 菊池   ※菊池産の山田錦使用
7)大吟醸 学び舍(まなびや) ※「賢者」の-5℃熟成26BY
8)純米大吟醸 学び舎

酒米「華錦」を使った「杢左衛門」が美味しかったです。




 
 今月の会場は そば・割烹「柏庵 
  


お造りは「石垣産生まぐろ」「鰯」「鯛」、少し色づいているのは「鰆の燻製」


八寸「つぶ貝」「鰯大根の膾まき 黄身酢で」

泉州産玉ねぎ
「出し巻き卵」「そら豆」「ナマコ」


絶品でした「牡蠣の潮汁」生姜がとてもよく牡蠣を引き立てていました

 


「若竹煮」


揚物は「そら豆と小柱」だったかな?


焼き物は「鰆」  
玉子とじそば
食事は柏庵もちろん「お蕎麦」

玉子とじそば
水果は「酒粕プディング」


(2018年2月28日水曜日開催)


いまの美少年は、化粧品などを展開する企業が親会社
。井上工場長は、“お酒が飲める”との理由で出向して来た、とか。美少女による酒造りを期待します!


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