第243回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2017年11月22日開催

飲み干した「武勇」、そして「じょう」の料理


今月は、
“結城紬”(絹織物)で富んだ結城市から『武勇』をお招きし、囲みました。
文明開化の前年、武勇は創業します。鬼怒川の清らかで豊かな水量が、絹産業だけでなく、穀倉地帯を生み酒造業を育んだことは想像に難くありません。
現在は、米にこだわりそれぞれの米の特徴を最大限引出す仕込みにこだわっています。
麹米は全量、普通酒から大吟醸まで山田錦。これに、五百万石や雄町、地元産のひたち錦などを掛け合わせで、バラエティに富んだ酒質を生み出しています。
三季醸造も特徴かもしれません。酒質を追究した結果、冬だけでなく、秋春も適した発酵をさせているそうです。

当日は、
“全量山田錦麹米”を担当する麹屋の 高橋寛さんにお越しいただきました。
麹づくりについて、じっくり伺いながら、武勇を総なめにしました!



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「武勇」 ゲスト:麹屋 高橋寛さま 武勇

【出品酒】(写真左から)


1.大吟醸
2.雄町純米吟醸「和」なごやか
3.純米吟醸ひやおろし
4.純米吟醸しぼりたて
5.生もと純米吟醸ひたち錦
6.生もと純米酒(青ラベル)
7.純米酒
8.本醸造生酒

6)生酛純米(青ラベル)は、1年熟成の2度火入、これがとても美味しい◎。
8)の本醸造生酒もよく、燗して◎。本醸造の生、こういった商品を出す蔵は、やっぱり◎。



 
 今月の会場は 「じょう本店」(恵比寿) 
  


突出し「若布」と「◯十」。右は「あん肝」


おつまみっぽく「からすみ」と「鮫の軟骨梅和え」

泉州産玉ねぎ
揚物「フィッシュチップス」


初物!「生ガキ」


焼き物「ししゃも」。じょうさんらしく居酒屋風で。


鍋風「肉豆腐」


お造りは「あぶり〆鯖」や「マグロ」など、豪勢に!  
玉子とじそば
食事は「瓦そば」。じょうの新名物になりそうな、一品。瓦を陶板にして、蕎麦を焼いて食べます。




(2017年11月22日水曜日開催)


高橋さんは、麹担当の専門職。酒は、蒸しと麹と言われるほど、重要な工程。もちろん、蔵は4人で造っているのでそのほか何でもこなしますが、やさしい紳士でした。武勇の法被がオシャレで、今度ぜひ、ください!



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