第244回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2017年12月20日開催

飲み干した「千葉の酒」、そして「柏庵」の料理


今月は、
千葉の蔵を特集しました。酒撰は、椿阪幹事にお願いしました。

『千葉のお酒って飲んだことありますか?
 どんな銘柄をご存じですか?
千葉の住民だってあまり千葉のお酒を飲んでいないのではないでしょうか?
県産の魚や野菜にこだわった料理屋や居酒屋に、新潟の地酒はあっても千葉の酒は置いていないなんてことも少なくありません。
複数銘柄を置いてあるお店はホントに少ない、というのが現実なのです。

でも、千葉って隠れた酒処なのです!

水郷と呼ばれる千葉県北東部の利根川下流域は、
利根川水運で江戸と結ばれるようになったので、醤油や味噌、酒造りが盛んになり、
佐原では、江戸中期の天明7(1787)年には35軒の酒造蔵があり、東の灘とも呼ばれていたそうです。
上総や安房からは木更津船(五大力船)で直接江戸に運ばれたのでしょう。
明治33(1900)年の237軒からは大きく減ってしまいましたが、現在も30を越える酒造蔵が、ちょっと個性的な日本酒を造っています。
日本酒業界で起こっている大きなうねりとともに、千葉の酒蔵も随分変わってきました。
このところ酒質もどんどんあがっていますので、是非皆様にご紹介したいと思い企画しました。』

ずらりと、12蔵! 飲むに飲んだり!!



<酒選テーマ>
「千葉の酒を探検する」 酒撰:椿阪信弥

【出品酒】(写真左から)


1.鍋店 神崎酒造蔵(香取郡神崎町)「不動」吟醸にごり 生原酒(千葉県産・ふさこがね 60%精米)

2.東薫酒造㈱(香取市佐原)「卯兵衛」純米吟醸(千葉県産契約栽培 総の舞 55%精米、AL15~16度)

3.馬場本店酒造(香取市佐原)「すいごうさかり」純米吟醸(滋賀県産・玉栄 55%精米)

4.寺田本家(香取郡神崎町)「五人娘」純米吟醸 生酛仕込み 無濾過自然酒(契約栽培米・美山錦 60%精米)

5.飯沼本家(印旛郡酒々井町)「甲子」純米吟醸(山田錦+五百万石 55%精米)

6.藤平酒造(富津市久留里市場)「福祝」純米大吟醸 生詰(備前雄町 50%精米)

7.小泉酒造(富津市上後)「東魁盛」純米 山廃無濾過生原酒(自社田栽培米・五百万石 80%精米)

8.和蔵酒造 竹岡蔵(富津市竹岡)「竹岡」特別純米 一ッ火 無濾過(千葉県産・総の舞 55%精米)

9.稲花酒造(長生郡一宮町)「稲花」純米吟醸(八反錦 扁平60%精米)

10.東灘醸造(勝浦市串浜)「鳴海」純米吟醸 直詰め生〔赤〕(北海道産・彗星 55%精米)

11.岩瀬酒造㈱(夷隅郡御宿町)「岩の井」山廃純米山田錦 無濾過生原酒(山田錦 58%精米、AL18度)

12.木戸泉酒造(いすみ市大原)「木戸泉」純米醍醐 高温山廃仕込み(兵庫県産・山田錦 60%精米)






 
 今月の会場は そば・割烹「柏庵 
  


椀種は「牡蠣」。潮汁の絶品!


前菜「つぶ貝」「野菜たっぷり蒲鉾」

泉州産玉ねぎ
「あん肝」「焼豚」「出汁巻き」


蒸し物「穴子と潰し豆腐」


お造り「石垣島直送生マグロ」「鯵」など


焼き物「ブリ照り」


揚物は手の込んだ「白身葱巻き揚げ」!  
玉子とじそば
食事は「せいろ」。ごちそうさまでした




(2017年12月20日水曜日開催)


今年のトリは、椿阪幹事に酒撰をお願いしました。前々から企画しようやく実現。本当に各蔵の酒質が上がっていて、千葉県人としてはそれを知らしめねば! と。美味しゅうございました。



《日本酒と料理を楽しむ会 アーカイブ》
第230回以前の記録は右から辿ってください  こちら
第231回161122開催「新川屋酒撰」とあなごや吉五郎の料理は こちら
第232回161221開催の「白扇」とじょうの料理は  こちら
第233回170125開催の「瑞鷹」と柏庵の料理は  こちら
第234回170222開催の「朝日山」とすいどうばし越州の料理は  こちら
第235回170322開催の「橋野ワールド」と兎屋の料理は  こちら
第236回170426開催の「千古乃岩」と京矢の料理は  こちら
第237回170524開催の「力士」と柏庵の料理は  こちら
第238回170628開催の「千代の園」と京矢の料理は  こちら
第239回170726開催の「空」「蓬莱泉」と兎屋の料理は  こちら
第240回170823開催の「中乗さん」と京矢の料理は  こちら
第241回170927開催の「伊予賀儀屋」と京矢の料理は  こちら
第242回171025開催の「長門峡」と柏庵の料理は  こちら

第243回171122開催の「武勇」とじょうの料理は  こちら