第67回《1998年1月より通算161回》 日本酒と割烹料理を楽しむ会
2011年1月26日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と 神田「醇」の料理



歳改まって、2011年1発目は、
昨年から会場でお世話になっている「醇」の店長・猪狩さんに酒選をお願いしました。

“和酒バー”である「醇」の酒選は、もちろん店長。
そのチョイスが憎い、日本酒に精通しているという評判で、飲みに行って会場までお願いしたものです。

そこで今回選ばれたのが新潟県村上市の「大洋盛」。
お願いしてすぐに『ここにしたい』と決められた蔵。よほど、今、惚れているのだと思います。

料理人でもある猪狩さんは、酒選にあたり「大洋盛」と、メニューを付き合わせて酒質などを打ち合わせ、その順番を決めていかれました。ある意味これは、芸術ですね。世の中、ワインなどでソムリエなどとほざいていますが、日本だって昔から、饗応係が料理とそれに合う酒を練り練って選び出していたはずです。日本の食文化の神髄を味わったというもの。
通算161回を記録する月に、ふさわしい企画になりました!

<酒選テーマ>
蔵元を囲む「大洋盛」 酒選:猪狩 淳(和酒バー&ダイニング「醇」店長)& 大洋酒造 平田 州 氏
     大洋酒造株式会社(新潟県村上市) http://www4.ocn.ne.jp/~taiyobrw/

出品酒(出品順/写真にないものもあります)

●「金乃穂 大洋盛」生詰原酒
 (写真なし)敢えてこの造りから、1杯目乾杯。(料理)酒の酒びたし

●「金乃穂 大洋盛」酒米:五百万石 精米70%
 (写真右)1本目と同じ造りの火入タイプをお燗して。(料理)蒸し鶏ぽん酢と根三つ葉お浸し

●「大吟醸 越後流」酒米:たかね錦(新潟県産米) 精米50%
 (右から2本目)県産米の「たかね錦」は美山錦の親。昨年、お燗の部門で金賞 (料理)お刺身

●「清酒 北翔」酒米:五百万石 精米55%
 (写真中)特約店限定流通酒なので、東京では滅多にお目にかかれない(料理)鰰一夜干し

●「純米酒 北翔」酒米:五百万石 精米55%
 (写真左から2本目)料理を引き立たせるコクとバランス。(料理)のっぺ汁

●「吟醸酒 越の魂」
 (写真なし)端麗で、新潟らしい味。(料理)鮭の付け焼き

●「特別純米 純越後」酒米:五百万石 精米55%
 (写真左)越後の米、水、造りにこだわった酒。(料理)カスベ唐揚げ

●「大洋盛 美山錦 精米七割」酒米:美山錦 精米70%
 (写真なし)食事の前の締めの一杯(料理)鶏と牛蒡の炊込みご飯

 今月の会場は 和酒BAR&DINIG「醇」
千代田区鍛冶町1-4-6 東京神田ビル2F   電話03−6206-9210  http://jun-jpt.jp/shop/
  

村上と言えば鮭。鮭の塩引きの中でも、熟成させたものが「酒びたし」。言わば、サーモンジャーキーをイメージしていただければいいと思いますが、写真のさらにほんの少し、酒をこぼして干鮭をいただくので、酒びたし。お店としては「喜っ川」が有名ですが、地元では「郷福堂」さんが味一番だとか。本当に、美味しかったです。

前菜「蒸し鶏のおろしポン酢」。

前菜「根三つ葉お浸し」。
刺身は「寒ブリ」と「ヒラメ」。今年は氷見のブリが大豊漁、脂ものって最高に美味。
「鰰の一夜干し」。これも旬のハタハタ、頭からがぶりと。

「鮭の漬け焼きサラダ仕立て」。鮭にはやっぱり村上の酒が合う!
「のっぺ汁」。里芋、こんにゃく、牛蒡、鶏、人参、蓮根、竹輪にお揚げ。日本人ですねえ。
「かすべ唐揚げみぞれ餡」。エイの仲間のカスベも、ふだん東京ではなかなか口にしない魚。旨かったです!
「鶏と牛蒡の炊込みご飯」。醇の締めのご飯は、いつも、とても美味しい。ほっとしますね。
(2011年1月26日水曜日開催)

ちょいと怖く撮れちゃっていますが、笑顔が可愛い平田さん。わざわざ雪の村上から来ていただきました。応援しましょう!

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