第107回《1998年1月より通算201回》 日本酒と料理を楽しむ会
2014年5月28日開催

飲み干した銘酒「舞美人」、そして「日がさ雨がさ」の料理


1404酒撰右

今月は、福井から「舞美人」にお出でいただきました。

「舞美人」美川酒造場は、福井市内に立地する明治20年創業の地酒蔵です。
昭和23年の大地震で蔵が倒壊するなど苦労されたようですが、
現在は手造り・全量木槽搾りの蔵として、じわじわと人気が上がっています。

北陸、福井はどちらかと言うと“淡麗”系の酒質の蔵が多いのですが、
その中にあって「舞美人」は、“濃醇旨口”。食事を引き立てる、美味しい食中酒を目指しています。
ご存知のように一時期、“淡麗辛口じゃななければ日本酒は売れない”ブームがありましたが、
その市場環境でも頑固に、濃醇旨口を追求してきました。
現6代目蔵元美川欽哉氏は、越後杜氏のもと修行されて、現在は杜氏として、そして
自身も日本酒の愛好家として、食事を引き立てる食中酒を醸しています。

当初は、
“村一番の美人”(=銘柄の由来)である、奥さま兼蔵人の女将にお出でいただく話を進めていたのですが、
ぜひ、この会にも「舞美人」の真髄を知ってほしいと
蔵元杜氏がいらっしゃいました。

初めて会場にお願いした「日がさ雨がさ」は、人気急上昇中の日本酒酒場。
その効果もあってか、30名の参加があり、めったに飲めない特別誂え(特詰め)の、熟成酒もお持ちいただけました。



<酒選テーマ>
  蔵元を囲む「舞美人」 美川酒造  ゲスト:第6代目蔵元杜氏 美川欽哉氏

 【出品酒】(上段左から)
●純米大吟醸 斗瓶囲い無濾過生原酒 滓がらみ H24BY
●純米吟醸 無濾過生原酒(常温熟成斗瓶貯蔵) H24BY
●純米吟醸 無濾過生原酒(常温熟成斗瓶貯蔵) H23BY
●純米吟醸 無濾過生原酒(常温熟成斗瓶貯蔵) H22BY
●2000年醸造 常温熟成 吟醸古酒 H11BY
●純米吟醸 無濾過生原酒(冷蔵貯蔵) H24BY
(下段左から)
●純米吟醸 無濾過生原酒(冷蔵貯蔵) H25BY
●特別純米 無濾過生原酒 H25BY
●特別純米 無濾過生原酒 自社田 山田錦85 H25BY
●山廃純米 無濾過生原酒 H24BY
●山廃純米 無濾過生原酒 五百万石 H25BY
●純米酒 H24BY




 今月の会場は  旬酒場「日がさ雨がさ ※初登場!
  

お造り「鮎魚女(アイナメ)焼霜造りと青利烏賊雲丹包み」、この一皿を見るだけで日がさ雨がさの実力がわかります!!

先附「順才割ポン酢」。なんとも美しい小鉢。

泉州産玉ねぎ
椀盛り「天然真鯛 潮汁」。


焼き物「鶏つくねタレ焼き」が絶妙な甘さで、酸を表に出した「舞美人」と合うこと合うこと。これぞ、日本酒と料理を楽しむ会です。

箸休め「鯖棒寿司」。柔らかく締めてある鯖で、お刺身のよう。





強い肴「へしこ炙り」!! 福井の地酒だからこその、酒のアテ。この発酵食文化は、日本だなあ。  
玉子とじそば
油物「鱚 帆立しんじょ 挟み揚」。手が込んでいます。

デザート
食事は、さっぱりと「おそば」。ごちそうさまでした。

(2014年5月28日水曜日開催)
長尾氏

この日のために福井から、ありがとうございました美川さま! とても個性のある蔵、とお見受けしました。これからも個性を忘れず、頑張ってほしい!





《日本酒と料理を楽しむ会 アーカイブ》
第99回以前の記録は右から辿ってください  こちら
第100回131023開催の「稲花」と柏庵の料理は  こちら
第101回131127開催の「三芳菊」とKirazの料理は  こちら
第102回131225開催の「人気一」とジャズの料理は  こちら

第103回140122開催の「福島特集」ときの字の料理は  こちら
第104回140226開催の「花垣特集」とジャズの料理は  こちら
第105回140326開催の「阿櫻特集」と醇の料理は  こちら
第106回140423開催の「200回特集」と柏庵の料理は  こちら