第219回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2015年11月25日開催

飲み干した「弥右衛門」、そして「きの字」の料理


今月は、
会津喜多方の銘酒「弥右衛門」を囲みました。

「弥右衛門」の大和川酒造店は、1790年創業の老舗です。
米沢との県境に鎮座する飯豊山の伏流水を使い、「弥右衛門酒」をはじめとする銘酒を生み出してきました。

「弥右衛門酒」とは、「カスモチ酒」の別称で、麹を通常の2倍使い、低温長期熟成で発酵を調整した甘口(-20)のお酒です。
創業時から代々造り続けこの蔵の代名詞のような銘柄なので、当主の名である「弥右衛門」の名が冠されたということです。
伝統の酒、代表銘柄だけあってとても美味しく、質の高い酒でした。
原料も地場の米を使うという想いから、福島の寒冷地での山田錦栽培にも取り組んできた、
『郷酒』を標榜する雄蔵です。

当日は、おそらく蔵元第十代目弥右衛門を襲名されるであろう、佐藤雅一氏にお出でいただき、
今年も5年連続で新酒鑑評会金賞を受賞した酒造りへの想いなどを語っていただけました。

なお、
この企画および酒撰は、高濱さんにアレンジしていただきました。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「弥右衛門」 ゲスト:大和川酒造店専務 佐藤雅一氏 企画:高濱
 大和川酒造店(福島県喜多方市)

【出品酒】(写真左から)

①純米大吟醸「珠泡」 夢の香50%  日本酒度—2 瓶内二次発酵のスパ−クリング酒
②純米 弥右衛門 しぼりたて生酒 夢の香58% 日本酒度+2~4
③純米カスモチ原酒 弥右衛門 しぼりたて 五百万石65%  日本酒度−20
④純米吟醸 弥右衛門 夢の香55% 日本酒度+3
⑤純米吟醸 弥右衛門 山田錦55% 日本酒度+5
⑥純米辛口 弥右衛門 冷やおろし 夢の香58% 日本酒度+8~9
⑦純米大吟醸 いのち 山田錦40% 日本酒度+7

⑧リキュール「夜ぐると」 純米酒、ヨーグルト、蜂蜜 アルコール度6%




③番のカスモチ原酒生はこの時期だけの期間限定、普段は火入れの銘柄があるそうで、今度はぜひ利き比べしたくなる◎でした。


 今月の会場は 酒味処 「きの字 
  


「聖護院カブと油揚げ 浅蜊だし」


「手羽元粕煮」。

泉州産玉ねぎ
「ショートパスタ チーズクリームソース」

お刺身は「マコガレイ、ワラサ、イカ」。
「秋鮭南蛮漬け」。


「秋刀魚梅酒煮」。


「豚すね肉粕煮」。  
玉子とじそば
「舞茸ごはん」「なめこ味噌汁。




(2015年11月25日水曜日開催)

美智子さん
奥が10代目弥右衛門襲名予定の、佐藤雅一専務。右が今回アレンジしていただいた「酒のたかはま」店主の高濱さん。





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