第228回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2016年8月24日開催

飲み干した「真名鶴」、そして「じょう本店」の料理


今月は、
北陸の“小京都”と言われる越前大野から『真名鶴』をお招きできました。

真名鶴酒造は、宝暦年間(江戸時代中期1750年頃)より続く老舗の蔵元です。
越前大野は、九頭竜川の上流に位置し、四方を1000m級の山々に囲まれた
水と緑豊かな扇状盆地で,酒造好適米「五百万石」の特産地でもあり、
名水百選「御清水(おしょうず)」の清烈な水と雪深く厳寒な気候とも相まって
「神が酒造りのために創られた地」と云われるほど素晴らしい場所です。
機械に頼らず全量手造りの小さな蔵元ですが,
全製品吟醸規格の高級酒専門蔵として伝統的な手法を守りつつも、
新しい味わいの酒造りを目指しています。

今回は、
農大醸造課卒の蔵元杜氏 泉恵介氏をお招きすることができ、伝統と創作の融合を
自らのプレゼンで堪能することができました。
全国1200ある蔵の中でも、非常に個性のある蔵でしょう。きっと近い将来、世界から注目される蔵になるのでは、、。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「真名鶴」 ゲスト:蔵元杜氏 泉恵介さま 真名鶴酒造

【出品酒】(写真左から)


1)mana1751 premium 海外向け限定商品(純米大吟醸)酵母;福井県産FK501 山田錦50%
2)mana1751 sweet 〃 限定(純米吟醸) 五百万石 白麹使用
3)mana1751 classic 〃 限定(山廃仕込純米)60%精米
4)純米生詰原酒ひやおろし 晩夏初秋
5)シェリー樽熟成大吟醸樽出原酒
6)弐拾年熟成大吟醸大古酒 時の大河 ※廃坑の地下2000m天然冷蔵庫で長期熟成させた大吟 山田錦40%
7)弐拾年熟成純米大吟醸大古酒 時のしずく ※〃
8)炭酸割専用純米吟醸 SUMMER GODDESS

※1〜3)は海外向け専用ブランドとして、日本酒輸出協会の会長でもある松崎さんと、ゴントナーさんに協力・監修をしてもらったもの。

4)の「晩夏初秋」はお燗が◎、ボディがあって旨い!

6)の20年熟成酒、とてもそれだけの時間寝かせてあるとは思えない、日本酒の常識が覆る逸品。
今回「真名鶴」を利くことができた皆さん、幸せ者です!




 今月の会場は 「じょう本店」(恵比寿) 
  


「刺身盛り合わせ」。


さすが居酒屋料理、ちょこちょこいろんな「おつまみ」が出てきました。右上は、サメの軟骨。左2品は北陸のお漬物だとか。下は、小魚の南蛮風乾き物。

泉州産玉ねぎ
まだおつまみがきます。「ホタルイカ」ほか


「焼鯖鮨」も確かに福井名物。空弁の地位を高めた名産。店長奮発してくれました。

「オクラとなめこ」の煮浸し。


「胡麻豆腐、玉子豆腐」


こちらも越前名物「へしこ」。鯖をぬか漬けにしたもので、めちゃくちゃ旨い、、けどそれなりにかなり塩っぱい。普通は、薄く削ぎ切りにしてお刺身とか、酒通しして塩を抜いてひと炙りとか、なんだけど、豪快に尾頭付きで焼き上がってきました。お好きな人は、お持ち帰りしてました。  
玉子とじそば
アツアツの「肉豆腐」。


最後食事も少し福井を意識してか「おろしそば」風。

(2016年8月24日水曜日開催)

美智子さん
蔵元杜氏、泉さん
。とてもダンディで、優しいミドル。でも、これだけ個性あるお酒を造れるのは、頑固な哲学があるからなのだと推察。山田錦の大吟醸を20年寝かせて、“在庫”にするなど、20年前の酒蔵はほとんど考えなかったはず。話題になること間違いなし!



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