第29回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 より

「割烹美輪」の創作料理の数々

そして
飲み干した銘酒・希少酒


「生麩と薩摩揚げと秋なす」。タラコの出汁で煮あげた、いつもながら贅沢な一品。

(2007年11月28日水曜日開催)

料理はこの他、「のどぐろ素揚げ」や「川エビの唐揚げ」「梨と根こんぶのサラダ」など、写 真にのせきれない品数。最後は、定番!「ガーリックライス」で締めました。


「割烹美輪」(TEL:03-3364-1308)への

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さて、11月のテーマは、各地方で伝統の味と造りにこだわる銘蔵からの、こだわりの純米酒。
昨今、飲み手の嗜好や流行に迎合して、酒の味にも地方色がなくなりつつあるとも言われていますが、どっこい頑なに伝統の味にこだわる蔵も少なくありません。いわば、これぞ“地酒”。それらの中から地域や味が重ならないよう、特徴のあるものを選りすぐり、各地間の味の違いを楽しめるようバランスよく揃えていただきました。酒選人は、山本さん。
“美輪の料理”合う酒! というのも、山本さんの酒選の“こだわり”。(左から)

●「神亀 純米酒」(埼玉県蓮田・神亀酒造)       
 一口目は熟成から来るしっかりとした旨みがほんのりと甘く、含み香は濃厚な米本来の旨味を感じる。
 のどに落とすと静かに「神亀」らしい辛口に切れていく。
 燗は特にお薦め、冷やの味わいが一回り大きく膨らみ旨さが更に増す
●「越乃寒梅 特別純米酒」(新潟市・石本酒造)
 ご存知、純米酒の王道、繊細で洗練された造りの特別純米酒。
●「梵 無濾過生原酒純米大吟醸」(福井県鯖江・加藤吉平商店)
 -10℃で調整熟成された、ちょっと贅沢な逸品。力強い生原酒の骨太さを持ちながら、香り高く、
  フレッシュな旬の旨さを封じ込めた、豊満旨口。
●「南部美人 純米吟醸酒ひやおろし」(岩手県二戸・南部美人)
 食中酒として、今選酒の中で随一のお薦め。李白同様フルーティだが、酒米「美山錦」の味わいも
  しっかり味わえる。

この他、“この参加人数でとても飲めないだろう”と除けておいた一本も結局飲んでしまいました。
●「菊姫 金撰 純米酒」(石川県白山・菊姫合資)
 秋から冬にかけてのこれぞ「酸味と旨みのバランスのよい」純米酒        

今月の「大皿オードブル」の一押しは、銀杏切りにした「チキンソーセージ」。トリのミンチにチーズを混ぜ込みたっぷりと粒コショウをかけたもの。『旨い』のひと言。

「いわし甘露煮」 。今や高級魚を、骨までやわらかく。

「里芋とカニ肉」。見た目もきれい、上品な煮物でした。

「南瓜だんご」。かぼちゃの裏ごしに道明寺を合わせて、かるく揚げただんご。もちもちとしたかぼちゃ、甘いんだけれどもちゃんと酒の肴になっている、今月の逸品でした。

この季節「ぎんなん」で一杯、というのが最高の贅沢だと思うのですがいかがでしょうか。渋皮まで丁寧に取り除き、低温でさっと火を通 してこだわりの塩で食す。堪りませんな。