第229回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2016年9月28日開催

飲み干した「深山菊」、そして「柏庵」の料理


観光の嗜好やトレンドが確実に変わった今日この頃ですが、
今月は、
不思議と不動の人気を誇る古都・高山から東京では滅多にお目にかからない『深山菊』をお招きしました。

「舩坂酒造店」の創業は、江戸末期。
岐阜県・飛騨高山(ひだたかやま)・上三之町で200年の歴史を刻む酒蔵です。
城下町の風情漂う「古い町並」に佇む造り酒屋。
日本アルプスに連なる、飛騨の深き山々。この美しい自然から生み出された湧水を用い、
寒冷な風土で恵まれた自然の条件のもと、 良質な酒造米を用いて、
代々と続く伝統の技術で醸しだした日本酒をつくりあげています。

杜氏・平岡誠治氏は『原料の特徴を捉えられるよう麹や醪の声を聞き、会話をしながら最良の状態を造り出せるよう』心がけています。
造り手の酒に対する姿勢や思いが直接酒の出来映えに反映するため、毎年、緊張感と挑戦心を忘れず酒造りに取り組まれています。

絶好の酒造環境と杜氏の思いが重なって、日本人ばかりでなく、
外国人にも人気の「深山菊」を、東京でじっくり利きましょう。

当日は、
営業担当の高嶋氏にお出でいただきました。

<酒選テーマ>
蔵元を囲む「深山菊」 ゲスト:執行役員 高嶋 達也さま 舩坂酒造店

【出品酒】(写真左から)


1)ゆず兵衛 (リキュール) ゆずの香りがしっかりする、「ウマすっぱい」美味しいお酒。
2)甚五郎 本醸造 岐阜県知事賞受賞
3)深山菊秘蔵 特別純米
4)奥飛騨原水仕込み ひやおろし 特別純米 奥飛騨に湧き出る名水を使って仕込み。夏を越えて円熟の味わいに。
5)大吟醸 深山菊
6)杜氏 平岡誠治 平岡杜氏が初めて醸した純米大吟醸。今年のみの限定酒
7)厳選蔵出し 秘蔵酒 生酒 Alc.19度
8)どろどろ濁原酒 にごり 「とろ〜」ではなく「ドロ〜」っとした濃く辛口のにごり酒

印象に残ったのは7)蔵出し秘蔵酒生。ナッティが出ていて冷やでも良く燗をするとさらに上がるお酒でした。
6)の純大は、初めての挑戦とは言え、山田錦を贅沢に使いしっかりと醸されているので、香りも良い大吟醸に仕上がっていました。燗でもいいかと思えました。


 
 今月の会場は そば・割烹「柏庵 
  


先付け。左から「生ガキ」に酢橘をぎゅっと。er月の初ものでした。「あん肝」。ピンクのは、自家製の「めんたいこ」、


「厚焼き玉子」、きゅうりの上は「鯛のほぐし身」だそうです。

泉州産玉ねぎ
「海老のかき揚げ」


こちらも初物「まったけのお吸い物」。玉子をかき入れてしっかりと肴になっていました。

「鰯の八丁味噌煮」。名古屋では、ありそうでない料理ですが、美味しかったです。





焼き物は「赤まんぼう」。なかなか食べられないお魚です。  
玉子とじそば
食事は「舞茸天のおそば」。


最後デザートも出ましたが、失念!

(2016年9月28日水曜日開催)


営業をほぼほぼ取り仕切っていらっしゃる高嶋さん
。東京は、ほとんど来られないとか。中部国際空港などでは、よく売れているようです。



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