第59回 日本酒と割烹料理を楽しむ会 2010年5月26日開催

飲み干した銘酒・稀少酒と 四ッ谷「酒徒庵」の料理



今月は、「手取川」(石川)をたっぷりいただきました。
地酒蔵というより、知名度なら大手蔵にも負けないというくらい、誰もが銘酒と認める蔵。09年の「IWCインターナショナルワインチャレンジ」では、純米酒部門で、最高賞を受賞しています。
しかも今回は、ずらりと吟醸や大吟を揃えてもらいました。限定酒も多く、なかなか飲めない銘柄ばかり。
蔵元には残念ながら来ていただけませんが、酒選だけは社長にお願いしたものです。


<酒選テーマ>
 蔵を飲み倒す「手取川」  酒選:吉田 隆一社長  企画:阿部保幸
   株式会社吉田酒造店  石川県白山市安吉町41 電話:076-276-3311

出品酒(左から)
 
●「吟醸生酒 あらばしり」
  麹米:山田錦 掛米:五百万石 精米45% 日本酒度+6 酸1.2
  吟香上品かつやさしい甘さで、はんなりとした気分になり、特に女性に人気。
  新鮮にしてフルーティーな貴腐ワイン的風味をお楽しみに。

●「大吟醸 名流」
  山田錦 精米40% 日本酒度+4 酸1.2
  手取川の大吟醸は、品評会用と市販用の区別がなく造られる。
  「名流」は全国新酒鑑評会を1つの目標として仕込まれた、当社で最も薫り高い大吟醸

●「山廃仕込 五段仕込 甘口 加賀美人」本醸造
  五百万石 精米6% 日本酒度−10 酸1.4
  通常三段で仕込むところ、醪の終盤にもち米の蒸し米を、さらに二回加える事により上品な甘口を実現

●「純米吟醸 石川門 生原酒」無濾過
  石川門 精米50/55% 日本酒度−4 酸1.4
  酒米石川門は、地元石川県の米。高精白で仕込んだ純米吟醸は、
  リンゴをかじったような爽やかな香りと上品な甘さを加味した優しい味わい

●「純米酒 名流」特別純米酒
  五百万石 精米50/55% 日本酒度+3 酸1.4
  石川県産五百万石を使用し、最高温度12 度以下の低温でじっくりと仕込みました。
  辛口ですっきりとした喉こしと、ふくらみのある味わい

●「山廃仕込 純米大吟醸 手取川」
  山田錦 精米45% 日本酒度±0 酸1.5
  高度精白米を使用する大吟醸には不向きと言われている山廃仕込みにあえて挑戦
  「秋上がり」の深みのある味わいと、爽やかな吟醸香のハーモニーは、
  手取川を代表する味わい

●「純米大吟醸 吉田蔵 手取川」
  麹米:山田錦 掛米:五百万石 精米45% 日本酒度+2 酸1.4
  香りの控えめな、しっかりとした奥の深い味わいが特徴の金沢酵母で仕込んだ。
  味わい深く、しつこくは無い芳醇な味



 今月の会場は 干物と牡蠣「酒徒庵」
 四ッ谷駅からお馴染みのしんみち通りを行くと、最初のクランクに当たる、その先のすぐ右に「酒徒庵」。日本酒にこだわり、ほぼ全県の銘柄が揃うこの店の若い主のことは、酒通の間では以前から有名だったらしい。そんな店だから、肴も日本酒に合うものばかり。メインは、干物と牡蠣だが、お任せでお願いした今回のメニューを見る限り、他の皿も逸品ばかり。なかなかの実力。席数もあるので、今後この会も、酒徒庵でお世話になる事が多くなりそうです。
  「酒徒庵」 新宿区四谷1-23 上野KGビル1F   電話03−3351-6119
  

「前菜四品」。信田巻、合鴨ロース、筍真丈、とろろ蕨。のっけから、美しい盛りつけで満足。

「先付け」は、胡麻豆腐。

「刺身」は、鰹のたたき。ボリュームも満点。
「珍味三種」。鯖のヘシコ、山ウニ豆腐、鰹の酒盗チーズ。日本酒が分かっていないと、こんな肴は出せません。
「焼き物」は、鰆。大吟醸の酒粕漬けをヒト炙りしたもの。旨い!

「煮物」。南瓜、ゼンマイ、筍、豆腐の炊き合わせ。
「生牡蠣」。酒徒庵では、夏は夏で岩ガキを用意するので、一年中、旬の牡蠣が楽しめる。ゴクリ! 「冷やしうどん」。締めの食事は、ちゅるちゅるのうどんでした。初夏には嬉しい、腹ごしらえ。
酒徒庵店構えと若き店長・竹口さん。今度は、酒選をお願いしたいものです

(2010年5月26日水曜日開催)


(上左)手取川の吉田社長。おいしい酒粕を参加全員に頂戴したお礼に、植木をお贈りしたところ、この写真を送っていただきました。次の機会には、ぜひお会いしたいものです。

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