第203回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2014年7月23日開催

飲み干した銘酒「笑亀」、そして「きの字」の料理



今月は、長野県塩尻の「笑亀」にお越しいただきました。

笑亀酒造は、明治16(1883)年、初代丸山紋一郎氏が、雄大なアルプスの山々を望む
信州塩尻宿の陣屋跡にて、酒造業『嘉根満(かねまん)本家』を創業、
銘酒「笑亀正宗」の醸造をはじめました。
酒名を「笑亀」に改めながら、120年変わらず、ワインよりもずっと昔から塩尻で酒を造り続けてきました。

塩尻にワイン醸造が根付いたのも、良質の水がふんだんに湧く地だったから。
「強清水(こわしみず)」という、硬水を笑亀は使っています。最近では仕込み水に加えて、
原料米にこだわり、契約農家と共同で美山錦などを丹精込めて作っているそうです。
そうした近年になっての造りのリノベーションから、銘柄は「笑亀」に加え、創業時の屋号である
「嘉根満」や「瑞麟」など、意欲的に創作しています。
2011年のIWC(世界的な日本酒コンテストとして定着)では、「手造り 純米酒」がシルバーメダルを獲得しました。

これらの個性的なお酒は、かなり個性的な蔵元杜氏 丸山大輔氏によって造り出されるのですが
これが実に、基本の日本酒の旨さを押さえていてどれも絶品でした!
今後の注目度が増す蔵に間違いないでしょう。



<酒選テーマ>
蔵元を囲む「笑亀」笑亀酒造  蔵元杜氏・丸山大輔氏  企画:多賀千佳子

 【出品酒】(右から)
●からから帝王  ◆美山錦/一般掛米◆精米65%/70%◆協会901号酵母◆日本酒度+3◆al21%
●手造り純米酒  ◆美山錦◆精米麹59%/掛70%◆長野C酵母◆日本酒度-9◆al12%
●直汲み無濾過生原酒 24BY  ◆美山錦/一般掛米◆精米65%/70%◆長野C酵母◆+-0◆al19%
●直汲み無濾過生原酒 25BY  ◆美山錦/一般掛米◆精米65%/70%◆長野C酵母◆+-0◆al19%
●大吟醸  ◆美山錦◆精米39%◆長野C酵母◆日本酒度+3◆al15%
●嘉根満 純米吟醸無ろ過生原酒 ◆美山錦◆精米59%◆長野C酵母◆日本酒度+6◆al17%
●平成七年大吟醸原酒古酒  ◆美山錦◆精米39%◆長野C◆?◆al17%
●本醸造 生酒  ◆美山錦/一般掛米◆精米59%/65%◆長野C◆+3◆al15%
●亀にっこり 純米活性生にごり原酒 ◆美山錦◆精米59/70%◆長野C◆?◆al13%
●ももいろ 純米にごり原酒  ◆美山錦◆精米59/70%◆長野C酵母◆-56◆al10%


 今月の会場は  酒味処 「きの字

最近は珍しくなくなった「焼き枝豆」、でも焼きの腕が違うのか、仕入れのセンスで素材のいいのか、この枝豆は印象に残る旨さでした!!

少し変化球の「塩タタキ」。鰹も生きが良くて、美味しかった。

泉州産玉ねぎ
冬瓜をとうもろこしのスープで柔らかく炊いた『冬瓜もろこし煮」


煮物2品目ですが「夏野菜おろし煮」。居酒屋じゃあ、こうした気の利いた料理は食べられませんから、、、。

小暮さんお得意の「チーズペンネ」


箸休め風の、この順番での「おつまみ3品」。奥から、冷やしトマト、白和え、、、手前は何だったかしら?


「高菜と豆の炒めもの」 こうしたひと品も酔いが回った頃には嬉しいもの。  
玉子とじそば
さっぱりと「豚冷しゃぶトマト和え」。

新しょうがご飯
最後の締めは「新しょうがご飯」。ひじきや根菜も入り、三つ葉を散らして、贅沢なお食事でした。

(2014年7月23日水曜日開催)
長尾氏

蔵元杜氏の丸山さん! 地元塩尻では地域おこしにも力を入れてらっしゃるとか。酒造りの独特のセンスを多方面で活かしてほしいもの。活躍が期待されます。






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