第262回《1998年1月より》 日本酒と料理を楽しむ会
2019年6月26日開催

テーマ「豊能梅を囲む」 そして「BuenaVista Tokyo」の料理



今月は、
「どろめ祭り」と「絵金」で有名な赤岡町(土佐香南市)から、祭りの『大盃飲み干し大会』に欠かせない地酒酒蔵にお出でいただき、囲みました。

「高木酒造」は、創業1884年高知市の東、商都赤岡町で代々地酒を醸してきた小さな酒蔵です。
130年間酒、土佐杜氏の技を受け継ぎ、現在5代目が
1)地元の素材を活かし、2)細やかな手造りで、3)豊かな個性と、4)洗練された品質にこだわった、
土佐を体感できる酒を愛情を込めて造っています。

どろめ祭りとは、高木酒造などを中心に町の有志で昭和30年代に始めたお祭り。
「どろめ」はこちらで言う、生しらすでしょうか。その漁が盛んな赤岡町を盛り上げるために音頭や踊りも創作され、今ではすっかり伝統行事に。
そのメインイベントが、大盃飲み干し大会。男は1升女は5合の『豊能梅 楽鶯』を平らげ、その飲みっぷりと早さを競う大会。3年連続で優勝すると、酒豪博士という名誉が与えられるそうです。

主銘柄は『豊能梅とよのうめ』と『土佐金蔵』。
絵金芝居絵」は一度現物を見てみたいものですが、絵師「絵金」の本名が金蔵。
「絵金芝居絵」の保存活動にも大いに協賛している高木酒造の 思いが込められています。


今回おいでいただいたのは、
次期(6代目)蔵元杜氏の高木一歩(いっぽ)氏です。
2014年農大醸造科卒の若手ながら、在学中から継承を意識し高知食材を取り扱うレストランでバイトをしたり、卒後酒販店へ修行に行ったり。17年から蔵に戻り、酒造りを始める。地元高知の米、水、酵母にこだわりつつ、最新の専門知識を生かして品質の向上を目指しています。



<テーマ>
蔵元を囲む『豊能梅/土佐金蔵』 ゲスト:高木酒造 6代目蔵元杜氏 高木一歩氏

【出品酒】(写真左から)


1)純米吟醸『いとをかし』活性うすにごり
2)純米大吟醸『龍奏』 酒米:吟の夢 精米40% 1火入
3)豊能梅 純米吟醸 松山三井50% 1火入
4)『土佐の夏吟醸』(純米吟醸) 五百万石 1火入
5)土佐金蔵 純米酒 あけぼの65% 1火入
6)土佐金蔵 純米生原酒 あけぼの65%
7)おり酒 フクヒカリ70% 日本一早い高知産早場米で醸した濁り
8)針木新高梨のお酒『まるはりヌーボー』リキュール


1)の『いとをかし』は10年前、間違えて違う酵母を使ってしまったため生まれた偶然の商品。リンゴ酸の酸味が立ってとても独自性のある美味しいお酒になったので、以後定番商品に。本当に美味しい◎




 
 今月の会場は スペインバルBuena Vista Tokyo 
  


「カツオのたたき カレー風味のカルパッチョ」


「スペイン風オムレツ」


キッシュのような具沢山


「ポークのグリル」

 

香草やゴボウを添えて


日本酒にぜんぜん合う!


「しらすのアヒージョ」。春ですね。
玉子とじそば
締めの食事は、当然


「パエリャ」。


(2019年6月26日水曜日開催)


高木一歩さん。そのまんま「いっぽ」とお読みする、親しみやすい名前。高知の酒の次代を担っていくことでしょう。

《日本酒と料理を楽しむ会 アーカイブ》
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第252回180822開催の「美濃錦」とじょうの料理は  こちら
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